【近藤郷平、西山明宏】JR西日本や関西の大手私鉄5社(近畿日本鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、南海電気鉄道)は、来年4月に消費増税分を運賃に転嫁し、そろって値上げする。1円刻みの値上げは採用せず、運賃は10円刻みで「四捨五入」して決める。 国土交通省が近く出す指針に基づき、値上げする区間と幅を固めて申請。認められれば、運賃が決まる。 「五入」で増税分を上回る値上げとなる区間もあるが、「四捨」で現行運賃に据え置かれる区間もあり、全体では公平な増税分の転嫁となるという。各社とも1997年の増税時にはこうした対応をとった。 一方、JR東日本は、券売機では10円刻みで値上げするが、交通系ICカードについては増税分を転嫁して1円刻みで値上げする方針。ICカードの利用者は首都圏では乗客の8割に上っているが、関西では約4割にとどまっているという。
かつて、沖縄にも鉄道があった。しかし路面電車はバスに敗れ、「ケイビン」(軽便鉄道)は戦争で全滅。サトウキビを運んだトロッコもトラック輸送に切り替えられた。半世紀以上の鉄道空白時代を経て、2003年8月にモノレール「ゆいレール」が開業し、那覇空港~首里間を結ぶ。2013年は沖縄の鉄道復活10周年である。さらに沖縄の鉄道には未来がある。那覇と名護を結ぶ鉄道構想があり、与那原町もLRTの実現に熱心だという。 今回紹介する『沖縄の鉄道と旅をする ケイビン・ゆいレール・LRT』は、沖縄鉄道史の第一人者、ゆたかはじめ氏によるエッセイ集だ。沖縄の交通事情を紹介し、LRTによる未来を展望する。提言や解説がわかりやすく、廃線跡をめぐる紀行文も、本当に列車で旅をしているように楽しめる。モノレール以外の鉄道がない沖縄で、「鉄道旅行」を楽しむ方法はいまのところ同書しかない、と言ってもいいだろう。 現在の沖縄の鉄道
出張やプチ旅行に便利な高速バス。深夜バスともなると、シートの座り心地の良しあしは、肉体的にも精神的にも大きな影響を与えます。最近はバスシートもかなり進化してきて、まるでカプセルホテルのようなプライベート空間を楽しめるシートや、座っているだけできれいになれる女性向けシートなど、もはやバス車内とは思えない空間を演出するタイプのものが増えてきています。今回は、そんな最先端のバスシートを4つご紹介します。 ウィラートラベル WILLER EXPRESSの『COCOON(コクーン)』『Beaute(ボーテ)』 『COCOON(コクーン)』は、近未来的なシェル型の2列独立シートで、プライベートな空間が確保されています。深夜バスといえば、「後ろの人に気を遣ってリクライニングを倒すに倒せずよく眠れなかった」ということがよくありますが、コクーンならそんなストレスも感じずに思う存分リクライニングできます。 さ
ジャンクション(JCT)は、道路において複数の車両が異なる方向に進もうとする交通を制御し、交通事故を最小限にするために設けられる施設です。JCTを作る際は、周辺の用地状況や通過する車両交通量などを勘案して、最適と思われる形状としています。 立体交差とランプが生み出す流線型 道路を結節させる方法は、交差点による制御(平面交差)と、ICによる制御(立体交差)に分けられます。 高速道路のJCTで用いられているICは、多量の交通が一点で交わることを防ぐために、異なる高さで交わらせた複数の道路を、「ランプ」という勾配をつけた連絡路で接続させた構造となっています。 それではさまざまなJCTの形状を紹介していきましょう。 三叉路JCTの代表格、「直結Y型」 「直結Y型」は、直結ランプという、右折および左折のランプのみで3方向を接続しています。日本の高速道路における三叉路JCTでは、ほとんどがこの構造を採
列車に乗るためには乗車券が必要だ。しかしある時期、鉄道の乗車券では利用できず、航空券を持たないと乗れない列車が走っていた。ルフトハンザ ドイツ航空が走らせた「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」で、フランクフルト空港駅とデュッセルドルフ空港駅を約2時間半で結んだ。 「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」は、ルフトハンザ航空の国内線として設定された列車だ。フランクフルト空港はドイツで最も利用客が多く、デュッセルドルフはドイツ国内第3位の利用客がいた。両者ともハブ空港として機能し、この区間の利用客も多かった。デュッセルドルフは日本人が多い都市で、日本からフランクフルトに降り立ち、デュッセルドルフ行きに乗り継ぐ人も多かった。 しかし、フランクフルトとデュッセルドルフは約220km。日本で例えるなら新幹線で東京から長野まで、直線距離だと大阪から米子までとほぼ同じ距離だ。飛行機を飛ばすには距
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