俳優、仲代達矢(80)が16日、東京・渋谷ユーロスペースで、主演映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」(齊藤潤一監督)の初日舞台あいさつを行った。 1961年の三重・名張毒ぶどう酒事件の犯人として死刑宣告を受け、いまもなお獄中で無罪を主張している奥西勝さん(86)を描く作品。 仲代は「私はえん罪と信じています。もし、このまま奥西さんが亡くなったら、司法が殺人者になると思っています」と語気を強め、役者人生をかけても無罪を主張する覚悟を見せた。
渋谷駅で待ち合わせ場所の定番といえばハチ公前広場。忠犬ハチ公の銅像があり、東急5000系アオガエルの保存車を見つめている。そのハチ公のエピソードを映画化した作品が1987年に公開された『ハチ公物語』だ。原作と脚本は、『大いなる旅路』の新藤兼人氏。監督は『ひめゆりの塔』『大河の一滴』の神山征二郎氏。本作は1987年の邦画配給収入1位となり、同年の日本アカデミー賞の優秀作品賞に選ばれている。 愛され、裏切られたハチは幸福だったか? 東京帝国大学の農学博士、上野秀次郎(仲代達矢)の家に、秋田県大館から秋田犬の子犬が送られてきた。秀次郎の教え子が、愛犬の死を悲しむ恩師のために手配したのだ。秀次郎の娘・千鶴子(石野真子)は喜んだが、妻の静子(八千草薫)は反対する。秀次郎も当初は乗り気ではなかった。 犬を欲しがっていた娘の結婚が決まり、犬を誰かに譲ろうともするが、末広がりの「ハチ」と名付けた犬に情がわ
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