SNSには「モヤモヤ」とする人がいる。そのひとつが「読者モデル」のように振る舞うライターだ。文章は論理的というより感情的。ライターの宮崎智之氏は、彼らを「読モ(どくも)ライター」と名付け、新刊『モヤモヤするあの人』(幻冬舎文庫)で考察した。これについてネットニュース編集者の中川淳一郎氏は「宮崎さんの考察は鋭い。彼らは有名人としてはどう頑張ってもEランク」と切り捨てる。2人の対談をお届けしよう――。(前編、全2回) ブロガー刺殺事件でSNSから離れてしまった 【宮崎】今日はインターネットに詳しい中川さんと、SNSやライター業界のモヤモヤについて語りたいと思います。 【中川】SNSのモヤモヤということでいうなら、今年6月に有名ブロガーのHagexさんが刺殺されて以来、俺はツイッターを更新する気がまったくと言っていいくらい起きなくなってしまった。 【宮崎】たしかに、ここのところほとんど発言されて