「僕らには宣伝費がなかったので、口コミで戦うしかなかった」――異例のヒットを記録している映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督はそう話す。制作費300万という同作だが、その面白さがネット上で広まっている。 「僕らには宣伝費がなかったので、口コミで戦うしかなかった」――異例のヒットを記録している映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督はそう話す。制作費300万円という同作が、日本を熱狂させている。6月に都内の映画館2館で上映が始まると、その面白さがネット上で広まり、8月末現在、累計上映館数は220館以上に拡大した。 「宣伝もエンターテインメントだと思っている」 カメラを止めるな!は、とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していたところ、本物のゾンビに襲われる――というストーリー。映画監督や俳優の専門学校「ENBUゼミナール」の企画から生まれた作品だ。制作費の約半分は、クラ