今秋、3年ぶりとなる3rdフルアルバムのリリースをアナウンスしている、ROTH BART BARON。彼らが新たなプロジェクト「P A L A C E (β)」を始動し、それに向けてのクラウドファンディングを開始した。三船雅也は、「P A L A C E (β)」を「新しいアイデアを出し合いこの世界の疑問に立ち向かい、僕らの思いついた小さなアイデアをちゃんと生かして少しずつ世界を変えてゆくための学校のような場所」と説明するが、「バンドとリスナー」の関係を再定義することで生まれる「対話」の存在に可能性を見出しているのだろう。 そしてもうひとり、今、「対話」の重要性を感じさせる活動を行う人物がいる。元『WIRED』日本版の編集長、若林恵だ。テクノロジーを基盤に、常に人文学的な視点を持ち続け、現在は「二項対立」ではなく「三者対話」を標榜したイベント『trialog』も主宰する若林の目に、ROTH