ファンって何だろう? 好きな対象のすべてを肯定する人? でもそれってファンっていうより信者じゃない? じゃあ改めて、ファンって何だろう?
霞ヶ関に突如現れた黒塗り広告。その企画意図は? ケンドリック・ラマーのセンセーショナルな広告が、突如東京メトロ国会議事堂前駅、霞ヶ関駅に出現した。 公的文書のような紙に書かれた文字を黒く塗りつぶし、その上にはケンドリック・ラマーの最新アルバムタイトルである『DAMN.』の文字、そしてケンドリックのサインが記されている。 ケンドリック・ラマーの広告が掲出された霞ヶ関駅構内 国会議事堂前駅、霞ヶ関駅に掲出されたケンドリック・ラマーの広告 日本に住む私たちには見覚えのある黒塗り文書。広告は全部で8種類あるが、塗りつぶされた文面をよくよく見ると、森友・加計問題を巡って国や自治体が公表した文書、そしてパワハラ告発に対してレスリング協会が出した見解文書をパロディーしているようだ。 これまでも自身の音楽を通して、社会的・政治的なメッセージを発信してきたケンドリック・ラマー。不都合なものを隠す黒塗りの文書
music Childish Gambinoの"This Is America"のミュージックビデオのコレオグラファーが制作の背景について語る 大きな話題となっているChildish Gambino(Donald Glover)の"This Is America"のミュージックビデオ。様々なシンボリックなシーンが毎秒ごとに登場するビデオは、議論を巻き起こしつつも世界中を虜にしている。 FNMNLでも、解説記事がアップされているこのビデオのコレオグラファーSherrie Silverのインタビューが、Pigeons & Planesに掲載されている。 アフリカ・ルワンダ生まれのダンサーで女優、クリエイティブディレクターも務めている彼女は、「アフリカンダンスとアフリカのカルチャーを世界に紹介し、世界をアフリカに連れていく」のを目標に活動してきたという。 Gambinoのチームからオファーを受け
Childish Gambinoの新曲"This Is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。 ソウルフルなサウンドとダークなトラップが折衷されたGambinoらしいサウンドは、もちろん素晴らしいが、この楽曲のインパクトの大きさは、主にミュージックビデオにあると言えるだろう。 まずはミュージックビデオのロケーションを見てみよう。 Much of this seems to take place in a building/warehouse where the foundation and support systems (the beams) are mostly white. At
Childish Gambino / This Is America ※意訳のアップから数日が経って、いろいろな分析記事がアップされています。合わせて読んでみてください。 http://fnmnl.tv/2018/05/08/52314 https://newreel.jp/reel/2551 ※翻訳家/映像作家の友人Nに協力してもらって訳詞と注釈を作りました。 <意訳> 行け あっち行け 行け あっち行け 行け あっち行け 行け あっち行け ただパーティーがしたい 君のためのパーティーだよ ただお金が欲しい 君のためのお金さ パーティーしたいんだよね 僕のためのパーティー ガール、踊っちゃうよ 踊って 体を揺すって(※1) これがアメリカ 油断すんじゃねえ 油断すんな 俺が用意したもんを見ろ(※2) これがアメリカだよ 油断すんじゃねえ 油断すんな 俺が用意したもんを見ろよ これがアメリ
writer:@raq_reezy チャイルディッシュ・ガンビーノの新作「This is America」のミュージックビデオが公開され、その衝撃的な内容が話題となっています。 YouTubeの再生回数は公開から3日で3,000万回を突破しており、注目度の高さを伺わせます。 このミュージックビデオは、ドナルド・グローヴァーが製作総指揮と主演を務める『アトランタ』というテレビドラマの映像監督を務めるヒロ・ムライ氏が撮影しています。 さて、コミカルに踊るドナルドと子どもたちが不気味なこのミュージックビデオで、ガンビーノは何を訴えようとしているのでしょうか。 さっそく内容を見ていきたいと思います。 ブリッジ(Childish Gambino, Young Thug)この曲は明るいイントロから、楽しそうなブリッジに入るところから始まります。 ミュージックビデオでは、上半身裸のドナルド・グローヴァー
はじめにインタビュー本文の前に、これまでの状況を整理したいと思います。 カニエは、そもそも心の療養を経て、最近ツイッターに復帰しました。 6月にはアルバム発売が予定されています。 カニエは、ツイッターでトランプ大統領の標語である「Make America Great Again(もう一度アメリカを偉大に!)」と書かれた帽子にトランプ大統領のサインが入ったものを被った写真をアップしたことで、多くのラッパーから非難されました。 この事態を受けて、カニエは「ye vs the people」という楽曲を自身のウェブサイトで緊急公開しました。その内容は、T.I.を反トランプの立場として招き、議論の形式でお互いに順番にラップをしていくというものになっています。 その後、Daz Dellingerというラッパーがクリップス(アメリカのカラーギャング)はカニエを襲うべきだとけしかけたことがニュースとなり
ケンドリック・ラマーが4月16日(日本時間では4月17日)、2017年に発売したアルバム『DAMN.』で、ピューリッツァー賞の音楽部門を受賞した。 同賞は「ジャーナリズムの発展」を目指して開設された、アメリカでも屈指の権威のあるアワード。ジャーナリズム部門、文学、音楽の分野があるが、音楽部門でヒップホップ作品が受賞するのは初めての快挙だ。 ケンドリック・ラマー『DAMN.』 当初はセロニアス・モンクやジョン・コルトレーンといったジャズミュージシャンの受賞が多かった同賞。1990年代中盤から他ジャンルの音楽家にもスポットが当たるようになり、2008年にボブ・ディランが特別賞を受賞し、ロック界では初の快挙だと話題になった。 授賞の基準は「アメリカの生活を描写した」「卓越したものであること」。選考委員はケンドリックへの授賞理由について「現代を生きるアフリカ系アメリカ人の人生の複雑さを捉えながらも
米ニューヨークで開かれた第60回グラミー賞授賞式で「DAMN.」でラップ・アルバム賞を受賞したケンドリック・ラマー(2018年1月28日撮影)。(c)AFP PHOTO / Timothy A. CLARY 【4月17日 AFP】米ラッパーのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar、30)が16日、アルバム「DAMN. 」で「ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)」賞音楽部門を受賞する快挙を成し遂げた。ラッパーによる同賞受賞は初。選考委員会はアフリカ系米国人の体験を伝えるラマーの手腕によるものだと評価している。 米ロサンゼルスの貧困地区コンプトン(Compton)出身のラマーは今回の受賞で、歴代の同賞受賞者アーロン・コープランド(Aaron Copland)、チャールズ・アイヴズ(Charles Ives)、ジョン・アダムズ(John Adams)ら米国を代表する作曲家の
3/31は「観られる時に観ておけ」シリーズ、小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド@ビルボードライブ東京。 ここ30年ライブしてないって言うし、この先もいつあるかわかんないわけですから、そんなレアライブ行かないわけにいかないじゃないですか。そもそもがスネークマンショーでサブカルのニュアンスを知り、ベストヒットUSAで洋楽を知った世代ですから、もう彼を拝みに行きたくて仕方なくて。 バンドは、佐藤輝夫(G)、斎藤誠(G)、琢磨仁(B)、成田昭彦(Ds)、深町栄(Key)という、キーマンの佐藤さんを中心に、過去のアルバムにも参加していたメンツが集結。一番若い斎藤さんが還暦というなかなかエゲツない感じで。 まだこの先もツアーはあるので構成詳細は省きますが、なかなかに洒落た演出でスタートし、今回はニューアルバムのレコ発ライブですので、その収録曲を中心に展開。当然ですが克也さんトークも軽妙ですので、いちい
new entries 今後はnoteで継続します (03/31) 来週、「”ロックな女性”の歴代アルバム100選 ビリー・ホリデイからアリアナ・グランデまで」という企画をやります! (03/03) ソランジュ〜「スーパースターの妹」が、インディ・カルチャーでの信頼絶大のクリエイターになるまで (03/02) 最新全英チャート (03/02) もう、予想がはじまっている!来年のオスカーの期待作 (03/01) categories 全米チャート (472) 全英チャート (456) 全米映画興行成績 (468) 海外TVドラマ (212) 音楽ニュース (347) 映画 (302) ブラジル (91) 個人話 (155) 2017年間ベスト (6) 2018年間ベスト (16) CDレヴュー (6) CDレヴュー (1) FromワーストTo ベスト (34) Spotify (10) ア
ミシェル・ンデゲオチェロの新作『Ventriloquism』は、プリンスやTLC、シャーデーらの楽曲をカヴァーしたアルバムだ。 ここで取り上げられているのは主に85年から90年にかけて発表されたR&Bやヒップホップのヒット・ソングで、68年生まれのミシェルが10代後半から20代前半にかけて愛聴していたであろう楽曲たち。本作はいわば自身のルーツを明かしたような作品だが、そこはミシェル・ンデゲオチェロ、やはり一筋縄ではいかない。ソウル・ミュージック、ヒップホップ、ジャズとジャンルにとらわれないサウンドを提示してきた彼女らしい独自の折衷感覚、そしてシンガー・ソングライター的な作家性がどの曲にも溢れており、懐古的なムードは皆無、実にフレッシュなアルバムとなっている。 そんな『Ventriloquism』をきっかけに、「Jazz The New Chapter」シリーズの監修者としても知られる柳樂光
2人の人気評論家による3万字超えロング対談「BEST OF THE YEAR 田中宗一郎と宇野維正がナビゲートする2017~2018年の洋楽カルチャー」。前編に引き続き、求められるプロデューサー像の変化や、カルヴィン・ハリスとベックの関係、エド・シーランとUKアンダーグラウンドの活況など、こちらの後編も話題は多岐に及んだ。また、まもなく来日公演が実現するファーザー・ジョン・ミスティとチャーリーXCXにまつわるくだりは、webのみのエクスクルーシブ(初出)となっている。 ※この対談記事は昨年12月24日発売の「Rolling Stone JAPAN vol.01』に掲載されたものです。 テイラー・スウィフトの新作は、あまりにも自己言及的すぎて悩ましい。(田中) ─RSのランキングに再び目を向けると、ロードが2位と大健闘しています。NMEだと彼女が1位でした。 宇野 最初のアルバムは大好きだっ
今、アメリカの音楽産業には、一夜にして成功を収める若い世代のアーティストが続々と登場している。それも、メジャーレーベルが周到な準備と共にデビューさせ、ラジオやテレビなどの大々的なプロモーションを経てブレイクに至るような従来型の売り出し方ではなく、まったく新たな形でスターダムを駆け上り巨額の富を得る10代や20代が増えている。 17歳のラッパー、Tay-Kがその象徴だ。本名はテイモア・トラヴォン・マッキンタイヤー。1年前までの彼は全くの無名な存在だった。どころか、強盗殺人事件の容疑者として警察に追われる逃亡中の身だった。しかし、2017年6月にYouTubeに発表した一つのミュージックビデオが彼の運命を大きく変える。 その曲「The Race」のビデオは、自らの指名手配写真の横で撮影されたもの。歌詞の内容は彼が仲間と共に犯した犯罪と、その後の逃亡の様子をドキュメンタリーとして描いたものだった
2021-05-04追記 : 20202020回再生突破。 2021-04-24追記 : 2000万再生突破しました 2021-03-10追記 : コメント数19191突破。 2021-02-28追記 : 19191919回再生突破。 2021-02-15追記 : 余震に注意 2020-08-07追記 : 登録者1万人突破してましたありがとうございます 2020-03-09追記 : 1000万再生突破しました 2020-01-17追記 : ミュージックステーションで取り上げられました 2020-01-01追記 : あけましておめでとうございます 2019-12-21追記 : 高評価20万突破。 2019-12-19追記 : 8101919回再生突破。 2019-12-12追記 : この動画の怒ってる方(dcigs様)、ビートの作者(DJ PMX様)の本人巡回確認済み。 2019-11-13
ラップを学ぶと、2単位ゲット――。慶応義塾大学では今年度から、ヒップホップの講義を始めた。現役ラッパーを非常勤講師に招き、学生に言葉や文化に興味を持ってもらいたいという。 「俺がオーガナイザー ここは容赦ないさ 『オーガナイザー』と『容赦ないさ』で韻を踏んでいてね……」。東京都港区にある慶大の教室に詰めかけた学生約150人を前に、有名ラッパーのZeebra(ジブラ)さん(46)が説明する。学生たちは拍手喝采だ。 ジブラさんは今年9月から非常勤講師として週に1回、「現代芸術Ⅱ ヒップホップ文化とラップの構造」を教えている。1月中旬までに全15回の授業を予定しており、試験に合格すると2単位が認定される。 ヒップホップ文化のひとつであるラップ。例えるなら、上方文化と漫才のような関係だという。まず、授業で学ぶのはラップの基本の「韻」について。学生にラップで自己紹介などをしてもらう。ジブラさんは「洋
1ヶ月くらい前から取り憑かれたようにヒューマンビートボックスの動画を見ておりまして。 って言うことを人に言うと、 ヒューマンビートボックスってあれでしょ? アカペラグループとかに居るドラム役の人。ボイスパーカッション? という声をよく聞きますが、違うから! いや違うわけじゃないんだけど、一般的にヒューマンビートボックスって言ったとき、それはアカペラグループのドラムの人じゃなくて、ヒップホップ・カルチャーの方の、無声音でビートを刻んでいくスタイルのことを指す(はずです)。 ちょっと知ってる人なら、ザ・ルーツのラーゼルが有名だし、日本ではCMとか「笑っていいとも」にも出演してたAFRAとか、ビョークのアルバムに参加してるDOKAKAとかいますね。 まあ僕の1ヶ月前までの認識はその程度だったんですが、ふとしたきっかけでYOUTUBEで幾つかの動画をみてて、「これはすげー!」と思って暇があれば動画
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