カラオケがロボットとともに介護市場を開拓している。「DAM」の第一興商はNTT、「JOYSOUND」のエクシング(名古屋市瑞穂区)はソフトバンクと組んで、介護施設にロボットカラオケシステムを展開する。歌と体操、クイズを組み合わせ、楽しみながら健康増進を目指す。カラオケはコミュニケーションロボットのキラーコンテンツになり得るか。現場を追った。 <おとぼけキャラに親しみ> 「みなさん。温まってきましたか」―。「ボクはモーターがポカポカしてきタヨ」。歌や体操で場が温まるとロボットが絶妙の合いの手をいれる。司会者とロボットがかけ合いながら会を盛り上げる。ロボットとの会話がずれても、そのおとぼけ具合がキャラの愛らしさを引き立てる。 第一興商とNTTは介護施設のレクリエーション向けにロボットカラオケシステムの実証試験を進めている。介護現場では歌などのコンテンツ以上に、盛り上げ役の確保が課題だ。高