BESOM(ビーソム)は、ベイジアンネットを用いて大脳皮質の情報処理を再現する機械学習アルゴリズムです。BESOMに関連する研究者向けの情報発信をしていきます。(内容は個人の意見であり所属する組織の見解ではありません。) 海馬の「エピソード記憶」という機能を、 脳全体の計算論的モデルにどう取り込むのかが自分にとっての 大きな問題の1つでしたが、 だいぶん解決の糸口が見えてきた気がします。 以下、取り急ぎのメモです。間違いがあったらご指摘ください。 強化学習の研究者や、大脳基底核の計算論的神経科学研究者が、 「モデルベース強化学習」という言葉を使うのをよく聞く。 「モデルフリーとモデルベースの違い - Togetterまとめ」 モデルベース強化学習とは、外界のモデルを学習する強化学習の手法らしい。 意思決定に必要な計算時間は増えるが、 学習に必要なエピソードの経験回数は減るらしい。 従来のモ
大阪大学(阪大)は1月7日、手のひらサイズのパッチ式脳波センサを開発したと発表した。 同成果は同大学 産業科学研究所の関谷毅 教授、金沢大学 こどものこころの発達研究センターの菊知充 教授を中心とした研究グループによるもの。詳細は1月13日~15日に東京ビッグサイトで開催される「第2回ウェアラブルEXPO」で発表される。 従来の脳波測定には、頭部全体に複数の電極を有線で装着し、導電ゲルを頭皮に塗布する手法がとられ、ウェアラブルな脳波計でも頭皮に電極を当てる櫛形電極が必要となるなど装着者への負担が大きく、特に子供の脳の測定は困難だった。 これに対し、研究グループが開発したパッチ式脳波センサは冷却シートを額に貼るような感覚で簡単に装着することが可能。厚みは6mm、重さ24gで、密着性ゲルにより額に密着しながら脳波をリアルタイム計測することができる。また、計測精度に関しては大型医療機器と同じ精度
意識をめぐる本は最近も『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』や『意識をめぐる冒険』が本職の神経科学者によるノンフィクションとして発表されるなど、翻訳(と出版)が比較的に途絶えない分野である。本書の著者もまた本職の認知神経科学者ではあるが、特異性は徹底した実証に基づく意識の定義、およびその応用可能性についての地道な記述であろう(他の著者が実証に基づいていないわけではなく、アプローチの違いであることは後述)。 本書では哲学的な謎を、実験によって検証可能な現象へと変えた戦略を詳しく解説する。この変化は「意識のより明確な定義」「意識的知覚を実験によって操作できるという発見」「主観的な現象に対する尊重」という三つの要素によって可能になった。 本書の構成は意識の定義、無意識及び意識の働きの実証的考察、意識に関する理論的仮説の提起、臨床現場への応用事例と段階を踏んで、かつ自身らの物を含む
「パブロフの犬」の条件反射は20世紀初めからよく知られている。この条件反射が報酬によって起きる脳内の仕組みを、東京大学医学系研究科の河西春郎(かさい はるお)教授と柳下祥(やぎした しょう)特任助教らが約100年の時を経てマウスで詳しく解明した。脳神経細胞で起きるドーパミン系の報酬作用はわずか2秒以内で起きることを突き止めた。さまざまな依存症や強迫性障害などへの理解を深める新しい手がかりといえる。9月26日号の米科学誌サイエンスに発表した。 犬にベルを鳴らしてえさを与えると、ベルを鳴らしただけで、犬がだ液を分泌するようになる。ロシアのパブロフ(1849~1936年)が実験で発見した生理現象で、「パブロフの犬」と呼ばれる。こうした条件反射は、ヒトの行動選択の基本として広く研究され、利用されてきた。この「条件付け」は、神経伝達物質のドーパミンがヒトや動物の報酬学習に関与して起きるが、ドーパミン
We provide anyone with a computer, the tools necessary to sample the electrical activity of their body. Our versatile and affordable bio-sensing microcontrollers can be used to sample electrical brain activity (EEG), muscle activity (EMG), heart rate (EKG), and much more. Our 3D-printable EEG headsets can be used to get research-grade EEG recordings.
脳で直接コミュニケーションする未来へ、必要なブレイクスルーは何なのか聞いてきた。2014.03.27 22:00Sponsored 三浦一紀 こんなみらい、まってた。 2036年に設立100周年を迎えるリコーでは、スペシャルサイトを開設しています。こちらの記事でもご紹介しているので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。 スペシャルサイトでは「西暦2036年を想像してみた」と題して、これまでに「仕事場」「働き方」といったテーマのもと、第一線で活躍するクリエイターと未来について語ってきました。 その第3弾のテーマは「コミュニケーション」。『CHAOS;HEAD』『STEINS;GATE』『ROBOTICS;NOTES』などで知られるゲームクリエイターの志倉千代丸さんとリコーのエンジニア川俣僚太さんが、2036年のコミュニケーションについていろいろと想像してるんです。 そのなかで頻出するキ
脳を理解し BESOM モデルを拡張するために必要な知識の 良質な情報源を、独断で選んで紹介します。 ( 2014-06-04 更新) (2013-02-07: 内容が一部古くなっています。 また、少し敷居を上げ過ぎた感があるので、もう少し絞り込んで整理し直したいと思っています。) ★★★・・・ 必読。脳を理解しようとする人は必ず目を通すべきだと思います。 ★・・・ おすすめ。大変役に立ちます。 * こちらもご覧ください。 「脳を理解するための情報源メモ」更新予定メモ 目次 脳科学全般 機械学習 パターン認識、 自己組織化マップ、 ベイジアンネット、 独立成分分析、 主成分分析、 強化学習、 特徴選択、 正則化、 フレーム、 Deep Learning 認知科学・心理学 遂行機能、 事象関連電位、 アフォーダンス、 選択的注意 神経科学 神経解剖学、 計算論的神経科学 哲学 意識、 自由意
ヒトの脳は大脳皮質、大脳基底核、海馬などの器官から構成される 汎用の機械学習装置です。 この脳全体のアーキテクチャの詳細が解明できれば、 人間のような知能を持ったロボットが実現可能になり、 人類に莫大な利益をもたらすでしょう。 今日ではそれは夢物語ではありません。 脳の各器官の計算論的モデルは不完全ながらすでに出そろっており、 それらがどう連携して脳全体の機能を実現しているのかを、 全力で解明すべき時期に来ています。 しかし、全脳アーキテクチャ解明を目指す研究者は、 その重要性に見合うだけの数がいるとは思えません。 このページでは、解明を目指す研究者が 1人でも増えるように、微力ながら情報発信していきます。 ◆NEWS!◆ 2014-05-07 ・汎用人工知能研究会の Web サイトができました。 汎用人工知能と技術的特異点 この中に全脳アーキテクチャ勉強会のページもあります。 全脳アーキ
「脳における思考の役割と その実現機構についての考察」 2013-05-14 産業技術総合研究所 一杉裕志 概要 • 思考に必要な機構についての考察 • 「セロトニン=思考中フラグ」仮説の提案 • 運動遮断、感覚遮断の機構についての考察 動物にとって思考とは? 「思考 - Wikipedia」 – 「広義には「心」が動くことそのものを言い、「内化 された心像・概念・言語を操作すること」である。」 – 「狭義には、何らかの目標達成や問題解決のた めに行う一連の情報処理を指し、思考する対象 の意味を理解しながら進められる認知的な行動 である。ここで思考が使う情報とは、記憶の中に 分布するホログラムと言える。そして思考は、組 織化された外部情報を成分要素とする内的なシ ミュレーションと定義される。これによって人間は 様々な予測を得る。」 http://ja.wikipedia.org/wiki/
BESOM(ビーソム)は、ベイジアンネットを用いて大脳皮質の情報処理を再現する機械学習アルゴリズムです。BESOMに関連する研究者向けの情報発信をしていきます。(内容は個人の意見であり所属する組織の見解ではありません。) 動物にとって思考の役割とは何だろうか。 思考を実現するためにはどのようなメカニズムが必要だろうか。 思考の役割の1つとして考えられるのは「行動のシミュレーション」である。 例えば動物が移動していて小川にぶつかったとする。 その時に取り得る行動としては、飛び越える、水の中を渡る、 またいでいける場所まで遠回りする、などいろいろあり、 それぞれ速いが危ない、冷たい、安全だが時間がかかるなど メリットやデメリットがある。 人間は頭の中で、過去の経験に照らし合わせてそれぞれの可能性を試してみて、 メリットが大きくデメリットの小さい最適な行動を1つ選択してから 実際にその行動を起こ
ベイジアンネットを用いて大脳皮質の機能を再現するモデルが少しづつ増えています。 ベイジアンネットは大脳皮質の複雑で多様な振る舞いを少ない仮定で計算論的にきれいに説明するだけでなく、アルゴリズムやデータ構造、それらを実現する神経回路にいたるまで、大脳皮質に対する幅広く詳細な説明を与えつつあります。 ベイジアンネットに基づいて脳を理解することは、高い知能を持つロボットの実現に向けたブレークスルーになると考えています。 解説 「脳とベイジアンネットFAQ」 脳とベイジアンネットに関して私がよく聞かれる質問です。 「解説:大脳皮質とベイジアンネット」 日本ロボット学会誌に載せていただいた解説です。(この pdf ファイルは日本ロボット学会の著作物です。) 一杉裕志, 解説:大脳皮質とベイジアンネット、 日本ロボット学会誌 Vol.29 No.5, pp.412--415, 2011. 「脳は計算機
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