現実には値打ちがあるけれど、フィクションはウソだから、ダメなのか。 そんなことないだろう? 本当のことなんてなくても、噓のことだけでも、そこに起こった感情、 自分の感動っていう心の動きだけは本物だよ。 これまで2回に渡り、庵野秀明特集、「遺言」第1章から「DAICONFILM版 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」にまつわる部分をご紹介してきました。 最終回の今回は、「フィクションに感動してしまうということ」についてお送りします。 小説でも映画でもアニメであっても、フィクション=ウソです。 あのお話は作り話。あのキャラも本当には存在しない。 そんな嘘でも僕らが感動してしまうのはどうしてなのか。 そのことに果たして意味はあるのか。 3回に渡って御紹介したのは、全6章にわたる「遺言」の第1章のそのまたほんの一部です。 ご興味が湧いた方はぜひ本書を手にとって頂き、これをきっかけに岡