深刻な症状ではないにも関わらず、気軽に利用する人が後を絶たない救急車。そのため、救急車を有料化したほうが良いのではないかという意見も噴出しているが、意外なことに、この声に反対を唱える救急隊員が多いという。 東京都渋谷区の救急隊員として働くYさんは言う。 「渋谷区は土地柄、急性アルコール中毒を筆頭に、若気の至りで救急車を要請するケースが多い。ただでさえ、そういった安易な発想で救急車を呼ぶことが多く、困っているのが現状です。そこに輪をかけて、有料化にでもしたものなら、『金払ってんだから、早く行け!』『まだ見つからないのかよ!』など、有料を逆手に取って、何を言い出すか分かったものではない。これじゃタクシーの運転手と変わらなくなってしまう」 日本では無料の救急車だが、世界各国はというと、アメリカ・ロサンゼルスでは約4万5000円、ニューヨークでは約3万円、カナダ・バンクーバーは約6万円という具合に
「出産したら会社を辞めなさい」 「泣く子には睡眠薬を飲ませろ」 子育て世代には時に、厳しい言葉も向けられる。 溝を埋めることはできるのか。(編集部・小林明子) 警備会社のステッカーが貼られた瀟洒な邸宅の壁面に、黄色の垂れ幕がかかっている。 <保育園建設 反対> <税金のムダ遣い!!> 東京都品川区の池田山は、JR五反田駅から歩いて5分ほどの高台にある高級住宅街だ。皇后美智子さまの生家・正田邸跡地にほど近い一角に認可保育園の建設計画が持ち上がったのは昨年夏。約300坪の土地に3階建ての園舎を着工し、2015年度に定員90人の園が開設される予定だ。 計画しているのは、全国に約20の保育園を運営している兵庫県の社会福祉法人「夢工房」。数カ所の候補地の中から、区と協議して決めた。黒石誠理事長は、初めて経験する反対運動に困惑する。 「ビル内の園が増えている中、ここは園庭が確保できる理想的な土地で、地
「違反行為を少なくするには、『罰』を与えればいいのか?」 この問いに対して、イスラエルにある10の「保育園」で行われた実験は、皮肉な結果を示している。 実験のターゲットとなったのは、保育園の「お迎えの時間」である。 保育園が終わって、親が子供を迎えに来る時、保育園側が困るのは、親たちが決まった時間に現れないことであった。ひとつの保育園あたり、平均して「週に6~10人」の親たちが、お迎えの時間に「遅刻」していた。 「どうしたら、親たちの遅刻を減らせるのか?」 「そうだ!『罰金』をとろう」 そういうことになって、「10分遅れたら、10シェケル(約200円)の罰金」という『罰』を、遅刻した親たちに課すことになった。 さて、その結果は…? 「すぐに変化は現れました。 罰金の導入から最初の一ヶ月間、お迎えの時間に遅刻する親は増え続け、『当初の3倍』に達し、その後も高止まりを続けてしまったのです」 こ
富士山の世界文化遺産登録の可否が6月に決まるのを前に、山梨、静岡両県で富士登山者から入山料を徴収する計画が浮上している。 夏山シーズンには約30万人が訪れ、登山道に列ができる混雑ぶりだが、登録が決まれば、さらに観光客が増えて環境保全の財源が必要になるとの理由からだ。しかし、地元の合意形成や金額設定、徴収方法など課題は山積している。 静岡県は8日、2014年の夏山シーズンから入山料導入を目指す方針を発表し、翌9日には、山梨県の横内正明知事が賛同した。富士山の入山料を巡っては、昨年1月、山梨県の担当者が静岡側に協議を申し入れ、今年1月、静岡県の川勝平太知事が検討の方針を表明した。 環境省によると、12年夏山シーズンの富士登山者数は、調査を始めた05年以降2番目に多い31万8565人。05年は約20万人だったが、08年以降、30万人前後で推移している。地元の山梨県富士吉田市富士山課は「環境保全と
救急車は無料タクシー? 「昔年寄り弱いものなし」というのは江戸時代の川柳ですが、年寄りが「近頃の若いものはなっとらん」というのは、今に始まったことではありません。 年寄りが若者への悪口を言うのは、「昔は良かった」と言われても、若者は昔を知らないので反論のしようがないということもあります。年寄りの方は、「昔は良かった」イコール、「自分たちは立派だ」ということになるので、悪い気持ちはしません。 そもそも若者の態度、行儀が悪いのは、赤ん坊が泣くのと同じくらい当たり前のことで、時代が変わればどうこうという話ではありません。年齢を重ねて物事を覚えれば、少しは礼儀作法が身に付きますし、エネルギーがなくなってくれば粗暴なこともしなくなります。 少年少女による凶悪事件があると、決まって「最近の親は悪い」「教育を何とかしなくては」という話になるのですが、少年少女による殺人、強盗のような凶悪事件は絶対数でも、
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