教育現場のDX化は、教員の過多な業務を改善する方法の一つです。実際にデジタル機器の活用などで教員の働き方改革に一定の成果が出ている学校もありますが、その進展には差があるのが現状です。しかしDX化を迅速に進めなければ疲弊する教員は増える一方で、子どもたちにも影響が及ぶ恐れがあります。ではなぜDX化は進まないのでしょうか。朝日新聞取材班による書籍『何が教師を壊すのか 追いつめられる先生たちのリアル』から一部を抜粋し、その理由に迫ります。 【図表】子どもが学校を休むときにWeb連絡できたら助かると思う保護者は多いはずだが、欠席連絡をデジタル化している学校は半数に届いていない 本記事は3回シリーズの3回目です。 (1)「先生が壊れる」若手教員に病休者が多い深刻事情 (2)「これって教員の仕事?」疲弊する先生のリアル ■デジタル機器が充実しても進まない改革 「何十年前の働き方なのか」 東北地方の複数