偉い人がゼロリスクを求めるとかえってリスキーになる現象、あるいはITプロジェクトでのコミュニケーションスタイル この5年くらいで、日本社会はずいぶんリスク拒絶度合いが高まったように思う。会議で「リスクは充分潰したのか?」という発言も増えたと思う。ITに限っても、情報漏洩、サービス停止、誤作動、遅延、コストオーバー・・・避けたいリスクは山のようにある。 リスク対策を検討するのはもちろん重要なのだが、「成し遂げようとしているチャレンジはやる価値があるか」「どうやったら、よりいいものが出来るか」「それで競争に勝てるのか?」よりも優先的にリスクのことばっかり話す姿勢に、正直うんざりしている。 そして「リスクをゼロにしろ」という指示は、一見ごもっともだが、ほとんど意味が無い指示だ。有害ですらある。そして指示する時にほとんど脳みそを使わなくていい。そういう点で、「品質を無限に上げろ」というのと似ている