先日、エンジニアではない方々(主に法律関連の方々)向けにNTTのIPv6に関する勉強会をしたのですが、その発表資料です。 NTTがIPv6インターネットと接続されていないIPv6を提供した理由や背景などを紹介しています。 可能な限り技術的な部分を語らないという方向性で資料が作成されているので、エンジニアな方々には多少もの足りないかも知れません。
今のインターネットはIPバージョン4で動作していますが、そのIPv4で各機器を識別するためのIPv4アドレスが遂に事実上枯渇しました(参考)。 長年「枯渇する」と言われ続けていましたが、それが遂に現実の物となりました。 ここでは、IPv4アドレス枯渇とは何かと、それによって何が起きるのかを紹介します。 IPv4アドレス枯渇に関して、アナログ放送の停波と地デジへの移行や、原油枯渇と似たようなものであるような認識が多く見られますが、個人的にはIPv4アドレス枯渇後のIPv4アドレスのアナロジー(類比)としては相撲の親方株の方が近い気がしています。 まず、アナログ放送の停波と地デジへの移行ですが、アナログ放送は2011年7月に一斉に停止します。 しかし、IPv4アドレスの場合は、ある日突然IPv4が使えなくなるわけではなく、今まで使っているIPv4アドレスはそのまま使い続けられるという意味でアナ
「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」第二次中間報告書の公表及び「ISPのIPv4アドレス在庫枯渇対応に関する情報開示ガイドライン」(案)に対する意見募集 総務省は、平成21年2月27日から「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」(以下「研究会」)(座長:齊藤忠夫 東京大学名誉教授)を開催し、IPv6への対応やその普及促進に関する具体策等について検討してきました。 先般、その検討結果として研究会取りまとめ(案)を作成し、意見募集を行いました。 このたび、当該意見募集の結果を踏まえ、研究会第二次中間報告書(以下「第二次中間報告書」)を取りまとめましたので、提出された意見(11件)及びそれに対する考え方と併せて公表します。 さらに、同報告書において提言されている「ISPのIPv4アドレス在庫枯渇対応に関する情報開示ガイドライン」(案)について、本日から平成
固定伝送インフラ 局舎と伝送路のスリム化が急務 KDDIのサービスを移動系と固定系を分けた場合,固定系の収支は苦しい状態だ。その最大の理由のひとつが,合併を繰り返してきたことによる設備の重複である。伝送路の複線化,局舎の分散化は,ネットワークの信頼性向上という観点からすると,必ずしも悪いことではない。しかし,同社の場合,重複が行き過ぎている面があり,それが固定費の増大につながってきた。そこで同社は,2009年10月の決算発表の場で,重複している設備を整理・統合する「NWスリム化」という方針を打ち出した。 例えば,コアに近いところでは,旧KDDと旧日本高速通信(テレウェイ)の光ファイバが重複しているケースもある。また,東京近郊のアクセスでは,KDDI,旧パワードコム,東京電力から事業譲渡を受けたFTTHの三つのネットワークがある。それぞれ収容局の配置や光ファイバの延長方法で考え方が異なるため
IPv4アドレス枯渇が迫りつつあります。 今のままでは、恐らく2011年に世界のIPv4アドレスが底をつきます。 それに伴い、IPv4アドレス売買やIPv4アドレス市場に関して語られることがありますが、今回、それらに関しての個人的な感想をまとめてみました。 ここで述べているのは、私個人の視点から見た時の未来予測や、IPv4アドレス自由売買が実際に行われるとどうなるかという考えなので、異論や反論もあり得ると思います。 様々な議論や見解が登場するのは良いことだと思うので、IPv4アドレス枯渇やそれに伴う変化や動きについてのご意見は歓迎致します。 そもそも「IPv4アドレス枯渇」とは何か? 現在は、IPアドレスが必要なくなるよりも新規に必要になることが多いため、常に新しいIPアドレスブロックを新規割り当て用プールから出している状態です。 世界中でインターネット利用人口が増えて行きつつ、一人当たり
2010年1月19日、IPアドレスなどの割り振りを管理する組織であるIANAにおける、未割り当てのIPv4アドレスの在庫が10%を切った。同日これを受けて、世界五つのRIR(地域インターネットレジストリー)で構成するNROが、同27日にはアジア太平洋地域のRIRであるAPNICがそれぞれプレスリリースを発表した(APNICのプレスリリース(PDF)へ)。 APNICのリリースでは、チーフサイエンティストのジェフ・ヒューストン氏と、事務局長でNRO理事会のメンバーでもあるポール・ウィルソン氏の談話を紹介。ビジネスリーダーに対して、「オンラインコンテンツにデュアルスタックでアクセスできること」「サプライヤーとパートナーと機器ベンダー、ホスティング事業者はIPv6をサポートすること」「スタッフが適切なIPv6のトレーニングを受けること」といった取り組みにすぐに着手することを求めた。このメッセージ
インターネット協会とグローバルネットコアは、新潟市内で「IPv6 Summit in NIIGATA 2010」を2010年1月20日に開催した。この会合は、インターネット協会が日本各地で現地の企業・団体と開催している「IPv6 地域 Summit」の一環。2009年度は、2009年11月に大阪で開催したのに続き2度目となる。今回は,二つの講演とパネルディスカッションが行われた。 開会あいさつに続き、東京大学大学院情報理工学系研究科教授の江崎 浩氏が「2010年のインターネットの展望とIPv6」と題して基調講演を行った。江崎教授は、「グローバル社会全体を包み込むインターネットがいかにして、独立性・自立性と自律性、交流性を持つエコシステムとして継続的に社会を支えていくかを考える」というポイントを中心に話を展開。グリーン東大工学部プロジェクトなどの事例を引用しながら、IPv6へのシフトにより断
現在総務省では、IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会 という研究会が開催され、そろそろ取りまとめの時期に来ています。私はこの下部会議体である、「IPv4アドレス在庫枯渇対応に関する広報戦略ワーキンググループ」というところの構成員だったりするのですが、親会である上記研究会は、できるだけ傍聴するようにしていました。 第7回は12月17日(木)に開催され、そこで、IPv4アドレスの在庫枯渇時期に関する追情報などまとめ、構成員である荒野高志さん(JPNICのIPv6分野担当理事)に発表をお願いしました。ここの旨は、「中古アドレスの使いまわしができたとしても、長くないし、需要に応じた供給を期待するのは危険である」でした。 この研究会の取材を元にして書かれた記事が、月曜日にでてきたのですが、ここでは「供給に期待するのは危険」という旨とはかなり違う方向の捉え方でして、 んー。なんとも刺
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TOP > ブログ > IPv4アドレス枯渇/IPv6 IPv4アドレス枯渇/IPv6 2012/06/06JPNE、フレッツ光ネクストで下り最大1GbpsのIPv6 IPoE期間限定試験サービス 2012/06/06World IPv6 Launchに参加してます 2012/05/26「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会(第18回)」資料が公開される 2012/05/17IPv6 IPoE VNE数増加が公表される、その他 2012/05/11JAIPA「World IPv6 Launch対応について(第2版)」公開 2012/04/18JAIPAインタビュー - World IPv6 Launch対応 2012/04/21CGN用途のISP Shared Address - 100.64.0.0/10 2012/04/18IPv6とIPv4アドレス在庫枯渇問題の感想
9月4日に第2回IPv6オペレーションズフォーラムが開催されました。 「JPIX : 第2回 IPv6 オペレーションズフォーラム 開催のご案内」 発表資料:IPv6オペレーションズフォーラム第2回 発表資料PDF 2009年3月4日に開催された第1回と同じ品川イーストワンタワーでの開催でした。 今回はNGN+IPv6に関しての議論が前回と比べて落ち着きつつあることもあり、記事掲載許可を頂けたので内容を紹介したいと思います。 超満員 前回の主題は日本国内におけるNGNとIPv6に関してでした。 その頃は、NGNとIPv6の関係がどうなるのかに関して非常に流動的な時期であり、方向性によっては日本国内のインターネット事業者の構成(プレイヤー)が大きく変わってしまうという懸念があったため、非常に大量の参加者が集まっていました。 (あまり参考にならないかも知れませんが、2月頃に書いた記事です「20
IPv6マルチプレフィックス問題,代表ISPが“独占”など大きな誤解だ NECビッグローブ 代表取締役執行役員社長 飯塚久夫氏 NTT東西のNGN(次世代ネットワーク)とインターネット接続事業者(ISP)のサービスの両方でIPv6アドレスを利用すると正常に通信できなくなる「IPv6マルチプレフィックス問題」。日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)とNTT東西はこの問題を解決するため,「トンネル方式---ISPで終端」(案1),「トンネル方式---NGNで終端」(案2),「ネイティブ方式」(案3)の三つの対処法を検討してきた(関連記事)。 だが,総務省が2月16日に開催したインターネット政策懇談会では,上記3案に加え,案3のネイティブ方式をベースにした「NGNと代表ISP3社を接続し,他のISPは代表ISP網経由でIPv6インターネット接続を提供」という案4も別途検討されていること
先日、一般や企業向けに IPv6 対応を支援をする、EDGE Co.Lab v6 というのを始めました。 これを始めるにあたって、弊社情報環境技術研究室の伊勢さんから、「なんかウチでやってるコンテンツで、どれか IPv6 対応しようよ」と、いきなり言われました。 実は IPv6 って何年も前からよく耳にするけど、特にインフラまわりの知識が拙いし、何だかんだ身の回りのほとんどが IPv4 で、それでまぁウマくいってるからよくわからないし、別にどうでもいい…と、IPv6 に対して「現実味がない。時期尚早なのでは?」みたいな勝手な印象を抱いて、毛嫌いしてました。 伊勢さんは 2ch の IPv6 板とかを立ち上げたらしく、IPv6 でアクセスすると、トップページのひろゆきが踊って表示されるそうです。 IPv6 と IPv4 の差って、ひろゆきが踊るか踊らないかの差だけ?とか、そうじゃないのをわか
800社以上ある「インターネット接続事業者」としてのプロバイダの事業存続を左右する2010年問題とは何か? 生き残りの道はあるのか? 連載目次 いま、そこにある「2010年問題」という危機 2010年から2011年にかけてインターネットを含む日本のインターネットは激動の荒波を乗り越えなくてはならない。特に、次に挙げる3つの問題は、日本に800社以上ある「インターネット接続事業者」としてのプロバイダの事業存続をも左右する火種を抱えている。 問題その1「IPv4アドレスの枯渇」 2010年の後半から11年にかけて割り当てが可能なIPv4アドレスの空きがなくなり、途上国や新規事業、新規ユーザーへの新規アドレスの割り当てが不可能になるという問題だ。 新規アドレスの割り当てができなくても、現在割り当てられたIPv4アドレスをNATで節約して利用することで、現在のネットが停止してしまうような事態にはな
写真1●講演を行ったNTTコミュニケーションズ 先端IPアーキテクチャセンタ ネットワークプロジェクトの宮川晋担当部長(左)と,午後の研究発表・報告会で総合司会を務めたIPv6普及・高度化推進協議会 専務理事の江崎浩氏(右) 総務省とインターネット関連団体で構成するIPv4アドレス枯渇対応タスクフォースは2008年10月6日,第1回「IPv4アドレス枯渇対応テクニカルセミナー」を開催した。この中で,NTTコミュニケーションズ 先端IPアーキテクチャセンタ ネットワークプロジェクトの宮川晋担当部長が「From IPv4 only To v4/v6 Dual Stack」と題して講演した(写真1)。同氏は,IPv4アドレス枯渇対策としてのキャリア・グレードNATの問題点と,IPv4からIPv6への移行シナリオを示した。 宮川氏はまず初めに「IPv4アドレス枯渇対策にはIPv6化が必須であること
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