あれは土曜日のことでした。飛行機が着陸し、旅先で週末をリラックスして過ごそうと思っていた矢先、ケータイに1通のメールが。それは、解雇通知でした。私は、隣に座るボーイフレンドにケータイを見せながら、笑うしかありませんでした。 「人生にはこんなこともあるわよね。きっとこれがベストだったのよ。さあ、旅を楽しみましょう」 状況を受け入れ、気丈にそう言えた、自分を褒めてあげました。でも、本当のところは、大好きな仕事を失ったという事実を、受け入れることなどできるはずもなかったのです。 多くの人は、悲劇や危機に直面するとき、「悲しみの5段階」を経験します。でも、その感じ方は人それぞれ。この5段階を定義した精神科医のエリザベス・キューブラー=ロスさんによると、これらの感情は、死や離婚だけでなく、失業にもあてはまると言います。 「悲しみの5段階」について知っておくだけでも、気持ちをいくらか紛らわせます。 「