ここでは、普段の生活の中で身近に見られる、体長が数mmの小型のハエ目の昆虫を「コバエ類」と呼ぶことにします。 コバエ類にはチョウバエ科Psychodidae、ニセケバエ科Scatopsidae、クロバネキノコバエ科Sciaridae、ノミバエ科Phoridae、ショウジョウバエ科Drosophilidae、ハヤトビバエ科(フンコバエ科)Sphaeroceridaeなどの種類が含まれます。ハエ目の昆虫は、大きくカの仲間(長角亜目)、アブの仲間(直縫短角群)とハエの仲間(環縫短角群)に分けられますが、上記のうちチョウバエ類、ニセケバエ類、クロバネキノコバエ類はハエと名がついているものの、分類学的にはカの仲間(長角亜目)に属します。残りの3種類はハエの仲間(環縫短角群)です。しかし肉眼では一般の人はあまり区別できません。 これらのコバエ類は残飯やジュースの残渣、生ゴミ、腐敗物、排水管や下水などか