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前回、ブログは文章力を上げるとは限らないというエントリで、特定の人にのみ向けた文章を書き続けているとその形式が身に染みてしまい、他の人に書く文章を書くのに内部での変換が必要となるという記事を書いた(つもりでした)。前回、書くことについて書いたので今回は読むことについて思っていることを書こうと思う。 私はかつてから、自分が受けてきた国語教育に疑問に思っていた。教科書に載っている文章を読み、「この作者は何について考えているか述べよ」のような問いに答えるだけ。これの繰り返しが何を意図していたのか、無能な私にはサッパリわからなかった。読むだけではなく、書くことでもそうだった。「思ったままを書きなさい」とテーマ作文を渡されても、何をどのように書いたらいいか分からなかった。最初からテクニックを教えたら個性がなくなると思っているのだろうが、最初は型を教えないと個性も産まれないどころか、何も書けない子ども
東京から帰ってきました。時差ボケで午前2時半に起きてしまいましたが、僕の場合、3時から4時の間に起きることもあるので、東京から戻ったあとの時差解消は比較的容易です。 仕事最終日の金曜夜は、フォーサイト・クラブのセミナーをやりました。僕は滅多に一般向けの講演をしないので、ひどく緊張しました。聴衆にかなりばらつきがあり、しかもどんな人たちなのかがわからず、500人が対象というのは、講演慣れした人ならば軽く流せるのかもしれませんが、真剣に対峙しようとするとけっこうエネルギーがいるのです。集中しすぎてしまったみたいで、終了後は疲れ果てて、新潮社の人たちとの打ち上げではあまり食べられず、かえってご心配をおかけしました(もうだいぶ元気になりました)。本欄読者の方もずいぶん多く東商ホールに足を運んでくださって、有難うございました。 それでびっくりしたのは、ふらふらになってホテルに帰ってみたら、つまり講演
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