2023-11-21 技術的負債に向き合う Online Conference https://findy.connpass.com/event/297813/
www.oreilly.com オライリー・メディアのコンテンツ戦略部門のバイスプレジデントであるマイク・ルキダスの文章だが、彼が数週間前、「コードを書くことが問題なのではない。複雑さをコントロールすることが問題なのだ」というツイートを見かけた話から始まる。彼はこれに感心したようで、これから何度も引用すると思うので、誰のツイートか思い出せればいいのにと書いている(ご存じの方は彼にご一報を)。 件のツイートは、プログラミング言語の構文の詳細や API が持つ多くの関数を覚えることは重要じゃなくて、解決しようとしている問題の複雑さを理解し、管理することこそが重要だと言ってるわけですね。 これは皆、覚えがある話だろう。アプリケーションやツールの多くは、最初はシンプルである。しかも、それでやりたいことの80%、いやもしかしたら90%をやれている。でも、それじゃ十分ではないと、バージョン1.1でいく
僕はコードを読むのは得意な方だけど、それが過ぎてコードを書かなくてもシニアソフトウェア開発者になってしまった。実はコードをちゃんと読めるソフトウェア開発者って希少価値が高いのではないか、と思ったので自分がどんな感じでシニアになったのかをまとめてみた。似た様な人の参考になれば幸いだ。 同意。僕は未だ書く方はほとんど機会なく成果もないけど、コードを読み尽くして、負荷試験や本番で挙動を把握し続け、メトリクスでとことん確かめていった結果、Sr. Engineer になれた。 https://t.co/KXtMdEaRr8 — Ryosuke Iwanaga (@riywo) April 16, 2021 コードを書かなくてもシニアソフトウェア開発者になれた 僕は今 Amazon の Sr. Systems Development Engineer という職種で働いている。いわゆるソフトウェア開発職
Linux Foundationは9日、無料のソフトウェア署名サービス「sigstore」を発表した( プレスリリース、 BetaNewsの記事、 Neowinの記事、 The Registerの記事)。 リリースするソフトウェアにデジタル署名する場合、鍵の管理や侵害発生時の失効処理、安全な公開鍵とハッシュの配布などに困難が伴うため、実行しているオープンソースプロジェクトは非常に少ない。sigstoreはすべてのソフトウェア開発者やソフトウェアプロバイダーが無料で容易に導入可能な署名サービスを提供し、サプライチェーンの安全性を高めるため、Red HatやGoogle、パデュー大学が中心となって設立された。sigstoreはコミュニティにより開発され、証明書を耐タンパー性のある公開ログに記録することで、ソフトウェア成果物への署名を安全に行うことが可能となる。
ふかうら王の製作のためにdlshogiのソースコードをくまなく読んだので、Deep Learning型の将棋についてつらつらと書いてみる。 dlshogiとは dlshogiは先月に開催された将棋ソフトの大会「電竜戦」で優勝したGCTのエンジン部分(探索部)でもある。つまりは、dlshogiは現在、世界最強の将棋ソフトと言っても過言ではないだろう。従来の将棋ソフトとはどこが異なるのだろうか。今後、Deep Learning系の将棋ソフトの導入を検討している人向けにざっと書いていく。 ※ 今回書くのは、現在のdlshogiの話である。将来的に改良される可能性は大いにあるが、2020年の電竜戦では、この仕様であったということである。 CPUを使うソフトとGPUを使うソフト、どちらがコスパがいいの? 今回、電竜戦で優勝したGCTをGeForce RTX 2080で動かすとfloodgateでR3
mブランチ(やねうら王 V4.89m)とやねうら王最新版(V5.40)との棋力差の計測をRotaさんがされている。 やねうら王(YaneuraOu)5.40、 めちゃくちゃ強くなってる見通し @計測中 vs水匠2付属探索部 Win-Draw-Lose: 128-19-61 有効試合数: 189, 有効勝率: 67.72%, 有効ΔR: +128.75https://t.co/E5lDfAFJm3#RRate pic.twitter.com/q8AJk6ouei — ロタ (@Rota_JP) December 2, 2020 +R128.75の差だという。 MOVE_NULLのバグ修正したのと、LMRのreduction改善したのと、探索パラメーター、私の手元でチューニングしたのに全部置き換えたのと、Stockfishの更新を現在分まで全部ぶちこんだ結果だと思われる。 これで、+R130ぐ
こちらが伝えた内容から不要なことを邪推しないというか、文字通りに「真っ直ぐ」である人は、望ましい行動に最短経路で向かっていくので効率的な行動を選択していくな、と感じます。「なにかわからないことがあったら、すぐに質問してくださいね」と言われたときに、実際にすぐに質問できる人はどんどん前に進んでいきます。余計なことを考えない分、リソース効率がよいのでしょう。 ぼく個人は、人間はもともと素直な生き物なんじゃないかと思っています。それが、イヤな体験を重ねるたびに少しずつ防衛的になって、だんだんと素直さに蓋をしてしまうケースがあるイメージです。「それくらい自分で調べろ、いちいち質問するな」と怒鳴られるようなことがあったら「すぐに質問してね」と言われてもなかなか実行に移せなくなりそうですよね。そういう人は「自分は、そういう状況である」というのを自覚することから始めるとよいでしょう。「質問してよかった」
OSSを巡る先人たちの議論から幾星霜、OSSが一般的になったことの悪影響として、オープンソースの定義を良く知らずに勝手に解釈している人が増えているという話がTwitterでちょっとだけ盛り上がっているようだ(Togetterまとめ)。 議論の発端はよく分からないが、どうも「ソースコードをOSSライセンスで公開するだけではOSSと呼べない」「GitHubでプルリクを募るなど開発体制もオープンであるものがオープンソースだ」みたいな話が発端となったようで、当時を知る方々が歴史的経緯やOpen Source Initiativeによる定義などを説明するも、それにさらに違うコメントが寄せられたりと、なかなか苦戦しているようである。 またここから波及して「GitHubに公開されていればライセンスが無くてもOSS」「OSSだからどう使っても自由」といった勘違い事例を見たとのツィートも上がっていて、歴史を
GitLabが日本法人を設立、国内で本格展開へ。ロゴが「タヌキ」なのは、スーパーマリオの大ファンだから ソースコード管理サービスなどを提供するGitLabは、日本法人を設立しカントリーマネージャとして村上督氏を任命。日本国内での本格展開を開始すると発表しました。 GitLabはその名前の通りGitに対応したソースコード管理サービスを提供しており、またそのソフトウェアをオープンソースとして開発し、追加機能を加えた有償版ソフトウェアの販売を行っています。 現在のGitLabはソースコード管理機能にとどまらず、プロジェクト管理、開発環境、ビルド、セキュリティチェック、パッケージング、リリース、構成、モニタリングなど、ソフトウェアのライフサイクル全般をカバーするさまざまな機能を統合したサービスとなっており、これが最大の特徴となっています。 GitHubやAttlasianといった競合するサービスを
牛の背に乗るネズミになれ! ソフトウェア思考のススメ 2020.01.04 Updated by Ryo Shimizu on January 4, 2020, 14:06 pm JST 昨年一年間をかけて、僕は日本の大企業群を研究した。 大企業の中心で働く様々な人にインタビューし、彼らの会社が技術をどう捉え、ビジネスをどう捉えているかを知った。 どうしてこれほど海外のネット企業勢の蹂躙を許しているのだろうか、という疑問に答えるためだ。 そしてわかったのは、根本的に日本のビジネスシーンでは「ソフトウェア」が理解されていないということだった。 プログラミングではない。ソフトウェアである。 アメリカのネット企業のトップも全員がプログラマーというわけではない。 しかし、彼らはソフトウェア的発想、ソフトウェア的思考法というものをごく当たり前のように身に着けている。 これを僕は「ソフトウェア思考」と
現在の研究テーマ的にシステム・ソフトウェア開発論文を読んだり書いたりする機会が多い。指南文献などもいろいろ読み、以前よりは書くポイントがだいぶわかってきたつもりだが、それでもやっぱりあまり得意ではない。むしろ書くポイントが分かってきたからこそ、その難しさを実感するようになったのかもしれない。なお、ソフトウェア開発論文の執筆の難しさについて書かれた、『なぜソフトウェア論文を書くのは難しい(と感じる)のか』という非常に有名な文章がある。執筆の難しさについて客観的かつとても網羅的に書かれているので、未読の方は、こちらを先に読むと良いだろう。 システム・ソフトウェア開発論文では、導入部で「なぜいままでだれもやっていないのか」「どのような難しさがあったのか」を説明することが重要だと実感している。論文としてまとめる際に、開発する難しさ、そしてその難しさを乗り越えるアイデアがあたかも初めからあったように
かつてPSエミューレーターにスラップ訴訟を仕掛けたソニーのPSクラシック、自由ソフトウェア実装のPSエミュレーターであるPCSX ReARMedを使っていることが判明 かつてPSエミュレーターをスラップ訴訟により嫌がらせをして事実上の販売停止に追い込んだ邪悪なソニーが販売するPSクラシックには、自由なソフトウェア実装のPSエミュレーターであるPCSX ReARMedが使われていることが判明した。 Kotakuによるレビューによれば、PSクラシックの使用する自由ソフトウェアのライセンス表記の一覧にPCSX ReARMedが確認できたという。 PCSXは自由ソフトウェアによるPSエミュレーター実装で、2000年に公開された。その開発は停滞したが、2006年にPCSX-dfとしてforkされた。またPCSX-Revolutionいうforkもあった。2009年にはこの2つのforkを参考にPCS
LinuxCon+ContainerCon+CloudNativeCon 2018に参加した中国人エンジニアに、中国のオープンソース事情について語ってもらった。 北京で開催されたLinuxCon+ContainerCon+CloudOpen China(略称LC3)には当然ながら中国のエンジニアが大多数参加しており、海外からの参加者は主にスピーカーという状態だった。TencentやHuaweiは多くのセッションを中国語で実施しており、これらは英語によるセッションよりも参加者が多く、中国のためのイベントであることが明らかだった。 中国のオープンソースの事情を知るために、会場で中国人エンジニアにインタビューを行った。Red Hat ChinaのプリセールスエンジニアであるJiaju Zhang氏である。 自己紹介をお願いします。 私は今、レッドハットの中国支社でソリューションアーキテクトとして
@t_wadaさんのBlogを読んでいたら、「プラグイン機構はソフトウェアの構造がコミュニティの構造に及ぼす事例に相当する」という重要な指摘があった。 考えたことをラフなメモ書き。 【参考】 OSS開発の活発さの維持と良いソフトウェア設計の間には緊張関係があるのだろうか? - t-wadaのブログ 続: OSSプロダクトとコミュニティの話 - たごもりすメモ akipiiさんのツイート: "「ソフトウェアの構造に「プラグイン機構」を設け、ユーザコミュニティから開発者コミュニティへの質的な転換を図るのは、ソフトウェア設計からエコシステム設計へとつながる、非常に重要な考え方である」 https://t.co/07wYG0M7yf" akipiiさんのツイート: "Redmineもプラグイン機構を持ちカスマイズしやすい特徴もここに理由があるのかな?「組織構造がソフトウェアの構造に影響を及ぼす(C
※いずれも『レガシーソフトウェア改善ガイド』より抜粋(記事掲載に合わせ一部改変)。 この本について 本書のスコープは欲張りなもので、放置されたレガシーコードベースを、あなたの組織に価値をもたらす保守が可能で十全に機能するソフトウェアへと変身させるのに必要なことを、すべて伝授しようというのです。もちろん、1冊の本で、すべてを完全に網羅しようとする試みは、達成できるわけがないのですが、私はレガシーソフトウェアの問題点に対して、さまざまな角度からアプローチすることで、それに挑んでいます。 コードがレガシーに(というのは、大ざっぱに言って、保守が困難に)なるには、多くの理由がありますが、ほとんどの原因は、技術ではなく人間に関係しています。もし人々のコミュニケーションが十分でなければ、人が組織を離れるとき、コードについての情報が失われます。同様に、開発者、管理者、そして組織全体が、仕事の優先順位を正
先日、優先席でスマートホンを触っているとスマートホンの電源を切る様に注意する男性がいました。「あぁ、知らないんだな」と思い、阪急電車では混雑時以外は切らなくて良い旨を説明しました(おまけ参照)。 怪訝そうな雰囲気なので、ペースメーカーをされているのかと思い「気になりますか?」と聞くと「阪急は知らんが優先席では切るものだ」とか言われます。ガサガサされるのが嫌なんだな、と思ってスマホを片付けました。 すると、その男性は調子に乗って、周りの人にも注意を初めました。その人たちに悪い事をしたと思いました。注意された人が少し引いているので、よく顔を見ると少し怖そうなおじさんでした。 男性は良い事をしているつもりなのでしょうけど、意味の無い事を押し付けるのは困り者です。でも、ルールというのは守るべきものですので、理由を考えないと形骸化してしまう危険性があるのだと思いました。 標準プロセスに隠れたお化け
Avidが、アメリカ・ラスベガスで開催されているイベント『Avid Connect 2015』において、「Media Composer | First」を発表。「Media Composer | First」は、無償で提供されるビデオ編集ソフトウェアです。 今年1月のNAMM Showにおいて、AvidはPro Toolsの無償版「Pro Tools | First」を発表しましたが、ビデオ編集ソフトウェアのMedia Composerも「Media Composer | First」として同様に無償提供されることになりました。Media Composerは、Mac/Windowsに対応した業務用ビデオ編集ソフトウェアで、ハリウッドの映画製作の現場では標準的に使われているツールです。その基本機能が凝縮された無償版が「Media Composer | First」で、ソフトウェアをダウンロー
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