精神的作業を行う際、時間経過による集中力の低下を考慮し、経験値をもとにすれば、受動的場面では60分程度を、能動的場面でも最大で120分を限度とすべきだといえるだろう。 黒須教授 2021年9月13日 時間と疲労・集中力 今回は、時間につれて疲労が蓄積され、集中力が低下していくという話をしたかったのだが、手元にある数冊の人間工学関係のハンドブックを調べたところ、残念ながら期待したデータは手に入らなかった。期待していたものとは、何かの作業を連続的にしていると、時間経過とともに疲労が蓄積され、集中力が単調に低下してゆくというグラフやデータである。Google Scholarやその他のネット検索をしても、そのようなデータは見つからなかった。 簡単に見つかって良さそうなものだとは思うが、どのようにして作業の負荷を与えるかとか、どのようにして集中力を測定するための治具を設定するかが難しいのかもしれない