バテバテになった登山者をなだめたりすかしたりしながら山小屋まで引っ張っていくのが夏の業務なワケですが、バテた人のほとんどに共通するのが、歩幅の広さですね。特に段差を登るときの歩幅です。 こっちが2歩とか3歩で登っている高さを、バテバテさんは「鋭!」(池波正太郎風)てな感じで一気に上がるわけです。バテているのにそれを繰り返していたら、カラダが保たないですよね。自転車に例えるなら、重いギアで立ち漕ぎしながら急坂を登るようなものです。 そこで「一気に上がらないで、もっと小刻みに登りなさい」とアドバイスするんですけど、初心者って「エエ感じの位置にあるけど、微妙で細かいフットホールド」が見えていないので、高い段差をそのまま上がってしまうわけです。 昔読んだ小西政継の本には、「山歩きを覚えるのなら、重い荷物を背負って歩け」って感じの言葉が書いてありました。重い荷物を背負ったら足が上がらなくなるので、い