カトリック長崎大司教区は17日、世界文化遺産への「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の今夏登録を見据え、長崎市の大浦天主堂に4月1日に開設する「キリシタン博物館」の内覧会を開いた。展示資料は計130点。日本でのキリスト教の伝来、禁教、再興などの歴史を解説する内容になっている。 1865年、長崎市浦上のキリシタンが大浦天主堂で信仰を告白した際の言葉「ワレラノムネ(信仰)アナタノムネトオナジ」を博物館のメインテーマに設定。敷地内の旧羅典神学校、旧大司教館の2棟を改装して歴史的資料や解説ボードなどを配置している。 展示品としては、江戸時代初期に長崎で起きた弾圧事件「元和(げんな)の大殉教」を描いた絵画のほか、長崎の外海地区で布教と社会福祉活動に力を尽くしたド・ロ神父の十字架やロザリオ(数珠状の祈りの用具)など日本初公開の資料もある。 内覧会は、153年前の「信徒発見」の日に合わせて開かれた