加藤: 僕が豊田さんと話すにあたって、ぜひ聞いてみたいというか、ディスカッションしてみたいと思っていたことがひとつあって。こうやってバーチャルの構造物がどんどん出来上がってきた時にすごく感じているのが、「建築というか構造物って必要なんだっけ?」という、リアルを模す意味をけっこう考えるようになったんですね。 今いるこのホールって、実在していてもおかしくないホールじゃないですか。これって結局スキューモーフィズム(編注:新しいものの外見をなじみのある形にして理解を促進させること)だよなと。実際のUIが現実空間を模していることによって安心できるというか、受け入れられやすいみたいな、過渡期の体験なんじゃないか、みたいなことをけっこう考えるようになっていて。 となると将来的には、たとえばアバターにしても、手が2本ついて足が2本ついている人体の形をしている必要もぜんぜんないわけで。僕とかすんくぼさんは完