新型コロナウイルス感染拡大を受けての緊急事態宣言が解除され、徐々に経済が動き始めている。しかし、緊急事態が解けただけで安全宣言が出たわけではない。第二波、第三波に備えて、多くの人は「なるべくなら家で過ごす」という警戒心を持ち続けている。 それはとてもいいことだが、必要な外出まで制限している人もいるようだ。「歯科受診」を控えている人が少なくないのだ。 ◆◆◆ 歯科医療の現場は感染リスクが高い? 日本歯科医師会は、各都道府県歯科医師会を通じて緊急アンケートを行った。396の有効回答を得た調査結果によると、昨年と今年の4月の1カ月間での歯科受診件数の比較で、今年は約2割の落ち込みが見て取れた。 なかでも東京都の落ち込みは大きく、対前年比35%減。勤務先に近い歯科医院をかかりつけにしている人が在宅勤務に移行したことで歯科治療にも行きづらくなったのかもしれない。東京に限らず、地方よりも都市部のほうが