2014年のフジ・ロック・フェスティバルでザ・ウォーターボーイズとして初来日を果たし、翌年4月に単独来日公演も実現。続いて2016年にはご存知の通り、アーティストのろくでなし子こと五十嵐恵と結婚し、デビューから30年以上を経て日本との距離を急激に縮めているマイク・スコット。その最新作は、昨年9月に登場したキャリア初のダブル・アルバム『アウト・オブ・オール・ディス・ブルー』だ。 長年の相棒であるスティーヴ・ウィッカム(フィドル)やマッスル・ショールズのベテランであるデヴィッド・フッド(ベース)、或いは、サザンロックに根差したミュージシャン集団スペイスボムのトレイ・ポラード(ブラス及びストリングスのアレンジ)といった技巧派プレイヤーの参加を得て、活動拠点のダブリンと東京でレコーディングされた同作には、計23曲を収録。 アナログの2枚組を想定したそうで、テーマに沿ってラフに4つのセクションに分け