その曲の世界観に一瞬で連れてってくれる最高の歌詞の始まりは?
♪ねえ 髪の毛を洗ってあげようか♪という『DATE』収録の「いじわる」を最初に聴いたとき、正直、僕も引いた。ここまであからさまに性衝動を歌う日本語の歌に出会ったことはなかった。歌っている岡村が真っ直ぐだからこそ、よけいにこちらが恥ずかしくなったのかもしれない。89年の武道館ライブで、岡村が「ねえ 髪の毛を洗ってあげようか」と歌い、女子オーディエンス全員が「キャー!」と叫んだとき、僕はのけぞってしまった。それでも岡村の歌の熱量は、こちらの気持ちをグイグイこじ開けようとした。それにやられて、やがて『靖幸』(89年)の「ダイスキ」や、『家庭教師』(90年)の「どぉなっちゃってんだよ」や「カルアミルク」を“名曲”として聴けるまでになっていった。 岡村は最新のサウンド・プロダクツを志向しながら、同時に歌詞も最新型を目指していた。学校の教室で話されている言葉で歌詞を書き、それをまるで話しかけるように歌
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く