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ブックマーク / deadletter.hmc5.com (8)

  • 「盛大に釣られる人々」について (Dead Letter Blog)

    こんな記事が話題になっている。 自民の首相経験者に頼めず…ポーランド国葬に江田議長(朝日新聞)政府は16日、政府専用機の墜落事故で亡くなったポーランドのカチンスキ大統領の国葬に、江田五月参院議長を代表として送ることを決めた。外国首脳の葬儀には、首相経験者らを送るのが通例だが、「自民党の人に頼むわけにもいかない」(首相周辺)。政権交代の余波に悩んだ末の前例のない人選となった。 (中略)衆参両院の広報課によると、議長が外国首脳の葬儀に参列した例はないという。 ポイントは「前例のない人選」「議長が外国首脳の葬儀に参列した例はない」というところ。ここを根拠に現政権の非礼さ・国際的な常識の欠如を言い立てる人々がネット上に盛大に湧いて出て来ている。というわけで僕なりにこの記事を検証してみることにする。 まず第一に今回のように「外国の元首が任期中に亡くなり葬儀が行われる」というのがかなりのレアケース

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    REV 2010/04/18
  • 「マッチポンプ」 (Dead Letter Blog)

    非常に興味深いEntryのご紹介。 〈酒井法子報道〉から考えるメディアの使命(1) この一連の裁判劇の発端となった職務質問について考えてみよう。8月2日の夜10時半頃、東京渋谷の繁華街を歩く高相祐一被告にうしろから駆け寄った警察官3人が声をかけたことが、今回の一連の覚せい剤逮捕劇の発端である。しかし、この職務質問から現行犯逮捕に至る場面で、大きな、そして素朴な疑問は無いだろうか。すなわち、渋谷の繁華街で、夜10時半ぐらいに歩く男性(高相被告)に、どうやって警察官3名は「当たり」をつけて職務質問をしたのか――という疑問である。…(中略)…実際には高相被告は、ズボンの下に用心深く覚せい剤の包み(0.817グラム)を隠し持っていたのであって、いくらワインのソムリエ級の嗅覚でも、繁華街の中をわずか1グラムに満たない粉末を誰かが隠し持っているのをかぎ分けることは到底無理だろう。もう一つの疑問は、単な

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    REV 2009/11/02
  • ある種の道徳感情について (Dead Letter Blog)

    「時効殺人」賠償が確定=除斥期間適用せず-26年後自首の加害男に・最高裁のコメント欄に蔓延する殺人を犯した男への溢れんばかりの憎悪の「巨塊」は壮観ですらある。 曰く賠償以上に、一生苦しめてほしい殺人犯に魂の安息など与えてはならないはず時効で捜査が終了しても罪は消えない仕組みになればいいのに時効によって警察に追われなくなったからといってこいつの罪が消えたわけじゃないもちろん人の命はお金ではかえられないけど、遺族は生きていることに望みをつないで30年間、苦しみ続けたことを思うと安すぎるよなこの男以前テレビに顔を隠して出てきたのを見たけどその時も反省の言葉は出なかったな。人を殺して何が上告だ。賠償責任は当然の事だetc. 殺害されてから26年も経ってから「謝罪と賠償を!」と息巻く遺族に対して同情的なコメントが圧倒的多数なのがなんとも実に皮肉である。特に先の戦争で被害にあった人たちが民事訴訟を起こ

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    REV 2009/04/29
  • 涼宮ハルヒの憂鬱 (Dead Letter Blog)

    文化庁のメディア芸術100選」のアニメーション部門・自由記入欄得票数第1位に選ばれたという同作品。話題にしている人も多い作品なので観てみた。 ライトノベルの谷川流原作「涼宮ハルヒシリーズ」のアニメ化なので、あらすじを知りたい人はwikipediaの「涼宮ハルヒシリーズ」を見てもらえばいいと思う。さて僕がこの作品を見て想起したのは「マンガ・嫌韓流」に関して東浩紀が語ったことだった。 手元に「論座」が見つからなかったのでとりあえずネット上から該当部分を拾って抜粋してみる。 …『マンガ嫌韓流』を一読して印象に残ったのは、表面の熱気とは裏腹の、冷笑的な空気である。…公平を期すために言えば、そこには説得力のある議論もある。しかし、それらの議論は、日韓関係の改善に繋がる積極的な提案に結びつくわけではない。結局残るのは、「歴史問題にしても竹島にしても、韓国人はどうしてこう話がわからないんだ、まあバカだ

  • 「本当に困っている人」とは誰か (Dead Letter Blog)

    少し前の話題の蒸し返しで申し訳ないのだけれども。 インターネット上で「死ぬ死ぬ詐欺」と呼ばれ、問題視された事例があった。重い心臓病で移植手術しか助かる見込みのない少女の親御さんたちやその友人らがその費用をまかなう為の寄附を募ったことに対して、彼らの公表する会計データに一部不透明なところがあるとして、それを「会計責任を果たしていない」、「詐欺同然」と糾弾する人たちが現れたのだ。 僕の興味を引いたのはこの問題の糾弾者たちが、「少女の命を救うなと主張したいのではなく、会計責任を果たしていないから批判するのだ」という論法を採っていたことだった。だがしかし一口に「会計責任」と言っても、お金を集める際の規模、目的等によって果たされるべき責任の程度は様々に異なる。仮に批判者達が言うような「厳格な会計責任」が求められるとするならば、それはどのような理由からなのか? 様々な理由らしきものが語られてはいたので

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    REV 2008/01/01
  • Dead Letter Blog - 自爆と倫理性

    それから、これだけはいっておきたいが、アラブの自爆テロは絶対に我々の言う特攻隊ではない。特攻隊は決して無辜の人を狙ったのではない。特攻隊は狂信者じゃない。当に悩み、悲しみ、迷いながら、自分の親、兄弟を守るために死んでいったんだ。それでなければ納得できない。(1)一体どの程度まで「信仰に狂えば」、自らの命を犠牲にして敵を攻撃することが出来るようになるのだろうか?来ならば、そこが明らかになって初めて僕たちはその人を「狂信者」と名指すことが出来る(または逆に「狂信者ではない」と言及することが出来る)。けれども多くの場合人は、「自らの命を犠牲にして敵を攻撃する」人間を単に「狂信者」と呼んでいるだけである。自爆攻撃行うアラブ人も、特攻を行った日人も、第三者(例えばアメリカ)からすれば「狂信者」だと等しく括られている。それが「狂信者」という語に関する一般的な語用論的事実である。 一見、石原慎太郎

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    REV 2007/06/11
    少なくとも当初は、戦術的意味があったと思われるけど、後半は政治的な行為だったように思われる。
  • おまえに何が分かるというのか? (Dead Letter Blog)

    死刑制度を支持する人は「自分の家族が殺されたら死刑を望む」と何とかの一つ覚えのように繰り返す。だが誓ってもいい、もしも当にあなたの家族が殺されたなら、あなたはきっと「そのような仮定のもとに死刑だけを求める(今のあなたのような)人」に強い不信感を抱くだろう。 かのニーチェを思い出させる(今手元にがないので、適当にネット上から拾ってきた)。私が同情心の持主たちを非難するのは、彼らが、恥じらいの気持ち、畏敬の念、自他の間に存する距離を忘れぬ心遣いというものを、とかく失いがちであり、同情がたちまち賤民の臭いを放って、不作法と見分けがつかなくなるからだ。最も深く、最も個人的に苦悩しているとき、その内容は他人にはほとんど知られず、窺い知れないものである。だが、苦悩する者と知られたときには、苦悩は必ず浅薄な解釈をこうむる。他人の苦悩から、その人に固有の独自なものを奪い去ってしまうということこそ、同情

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    REV 2006/06/30
  • 現実主義と理想主義 (Dead Letter Blog)

    例えば「労働者一人一人が頑張れば達成出来る」ような売上目標を立てることは現実主義だろうか、それとも理想主義だろうか。それは多分「労働者の頑張り」という要素をどう見るかで変わってくるはずだ。例えばそれを「動かし難い制約条件」と見なす立場からは理想主義的目標、というように見られるだろうし、逆にコントローラブルな要素、と見なす立場を取れば目標は十分現実主義的、と言いうるだろう。 つまり「現実主義/理想主義」の枠組みは「何が制約条件でありかつそれをどのように評価するか」という認識論に依存する。しかし人間は不完全情報下の世界の住人でもある。従って「何が制約条件か」についてその全てを把握することも、またそれについての客観的な評価を行うこともできない。だとすれば「現実主義/理想主義」という枠組みに積極的なコミットメントを行っている人たちは、結局、「自らの世界の認識のあり方」についての言及を行っているに過

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    REV 2006/06/22
    「現実主義なんて(中略)体のいい理想主義だ!」「理想主義の徹底こそが(中略)最高の現実主義だ!!」こういう話??
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