ニセ科学批判の人たちが、福島県甲状腺検査の過剰診断による害をようやく熱心に言い始めた。2013年3月、玄妙さんと私が(当時は過剰診断という語は使用しなかったものの)その弊害をツイートして多くの人から批判を浴びていたとき彼らが沈黙を守っていたのを思い出すと感慨深いものがある。
海で山で、毎年何百人の人が亡くなる。そんな危険なところなら立入禁止にしてもよさそうだが、この社会はそういう選択を取らないことになっている。夏になれば海水浴をして楽しむ。冬山も楽しむ。禁じることをしない。リスクを承知で自然を楽しむ文化を私たちはもっている。火山も例外ではない。
1/2000すなわち0.05%のリスクを絶対に回避すべしと論じる人は、立川断層からの地震発生30年確率0.5-2%をどう評価するのだろうか。合理的に考えれば、立川市近辺をすべて空き地にしなければならないはずだ。立川断層のリスクを知ってしまったいま、あなたの人生が問われている。
放射能から逃げられたのに逃げなかったひとと、自分の子どもを好き好んで結婚させようとする親がいるだろうか。ポイントは、不可抗力ではなかったことだ。3月のうちにあるいは4月のうちに脱出すればできた。しかしそれをしなかった。その経歴を配偶者選びに加味することははたして差別だろうか。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く