「現代では聴覚の障害よりも、テクノロジーの方が勝っている」〜落合陽一が音楽をアップデートした日【「耳で聴かない音楽会」本番当日レポート】 「オーケストラをどうアップデートするか、それが一番の課題」 と、兼ねてから語っていた落合陽一氏が、半年でひとつの答えに たどり着いた。 4月22日、丸の内にある東京国際フォーラムで、日本フィルハーモニー交響楽団主催の「耳で聴かない音楽会」が開かれた。このコンサートは、聴覚支援システムというテクノロジーを活用して、聴覚に障害のある方も楽しめる、というコンセプト。 落合氏はその中で、聴覚支援システムを担当した。 筑波大学の研究室の学生、ピクシーダストテクノロジーズのメンバーと、自身が代表を務めるCREST xDiversityのメンバーと共に、昨年からデバイスの構想を練り、今年の2月から聴覚障害者とのデバイス実験数回行い、トライアンドエラーを繰り返し、3つの