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ブックマーク / childdoc.exblog.jp (26)

  • 徒弟奉公に憧れるんじゃねえよ | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    読売新聞の8月5日の「編集手帳」より引用。 料理人の修業は鍋洗いから始まり、厨房(ちゅうぼう)では「鍋屋」と呼ばれた。底にソースが残っている。味見できれば先輩の技を盗める。盗ませてなるかと、渡される鍋には石鹸(せっけん)水が混ぜてあった。18歳の鍋屋は肩を落とした◆オムレツを焼いた。火の通り具合がむずかしい。「こんなものをお客様に出せるか、責任を取れ」。お前がべろ、という。焼いても、焼いても失敗した。先輩の前で20個のオムレツをべたことがある◆帝国ホテルの総料理長を務めた村上信夫さんは紙に連載された聞き書き集「時代の証言者」(読売ぶっくれっと)の中で、せつなくも懐かしい修業の昔を回想している けっ。 という一言で終わっては記事にならないから注釈的に書き足すことにする。読売新聞の編集手帳君には些か八つ当たり気味で酷かもしれないがご容赦賜りたい。 無批判にこういう記事が世に問われるたびに

    徒弟奉公に憧れるんじゃねえよ | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2019/04/18
    寿司学校に三ヶ月通った人がミシュラン掲載って時代なので… (修行10年で、いざ自分の店を持ち徒弟を奉公させ楽をしようと思ったら、三ヶ月男が既にミシュラン、って人には辛い世の中だが)
  • インフルエンザワクチンは打たないで、なのだそうだ。 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    インフルエンザ・ワクチンは打たないで! 母里 啓子 / / 双葉社 ISBN : 4575299995 まだこの一派が生き延びていたのかと、まるで「バナナの皮で滑って転ぶ一発芸人」が正月のテレビで埋め草番組に出てきたような驚きをもって拝読した。いや、外来とかで親御さんにこのについて質問されたらどうしようと思って読んでみたんですがね。 確かに私も外来ではインフルエンザワクチンをそれほど熱心には推奨していない。ふだん慢性疾患やらリハビリやらで定期的に拝見している子には、定期受診のおりに接種したりはする。病院職員は全員接種するべきだと思う(むろん自分は毎年接種してますよ)。でも普段元気な子が臨時に受診したような一般外来では、とりたてて薦めることはしていない。打つなとまでは言わないが。だからインフルエンザに関しては、じつはあんまり見解の相違がなかったりするかもしれない。しかし返す刀でワクチン全般

    インフルエンザワクチンは打たないで、なのだそうだ。 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2015/01/23
    「「日本ははしかを輸出しているとアメリカに非難されることがありますが、それほどワクチンを徹底しているアメリカで、はしかをちょっと持ち込まれただけで迷惑なほど流行してしまうというのも、変な話です。」」
  • 息子とユニクロで買物 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    息子を連れてユニクロへ行き、冬物を補充してきた。自分の買物だけにしようかとも思ったのだが、私がユニクロに行くと言ったら、自分のジーンズを出してきて「穴があいたんだ」と言い、そのまま台所のごみ箱に捨ててしまった。そこで二人で出かけることになった。 ジーンズは膝頭にとてつもない大きな穴があいていた。ほころびることでかえって価値が上がるような高級品でもないので、捨てるのは正解なのだが、それにしてもあんな穴がどうしてあくんだろう。育成学級でカポエラでもやってるんだろうか。 おまえズボンのサイズはどれくらいだよと聞いたら、160と言う。身長で選ぶのは子供服だ。年齢的にも体格的にも、そろそろウエストで選んで長さを調整するやりかたを教えなければならないと思った。そこでメジャーをもってこさせて、胴囲を測ってから家を出た。 彼の買物は迷いがない。じつにきっぱりした買物のしかたをする。サイズの見方を教えたら、

    息子とユニクロで買物 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2009/11/04
  • 尊厳とか輝きとか | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    6日土曜の午後、大阪で開催された日小児科学会の倫理委員会公開フォーラム「子どものいのちの輝きを支えるために ー重度障害をもった子どもの人権と尊厳をどのように守るかー 」という催しに参加してきた。午前の外来を終えてNICUを一回りしてから京阪で大阪へ出たので拝聴できたのは後半だけだったが、それでも、さいきん薄れかけたモチベーションを持ち直すのにはよい機会だった。 重症児の医療の歴史は、まったく医療の対象とすらされなかったという先史時代を経て、何が何でも救命延命するという黎明期があり、それはちょっと非人間的にすぎないかというアンチテーゼが公に語られるようになった革命の時代を経て、今に至るというのが私の理解である。 このアンチテーゼ、もう気管内挿管とか人工呼吸とかでやれる治療行為をすべて行って延命一辺倒の生涯を送らせるのではなく、治療行為の内容を選択してでも(その結果として計測される生涯時間は

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    REV 2008/12/08
  • 早期からの経静脈的アミノ酸投与 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    超低出生体重児では、脳室内出血とか慢性肺疾患とか動脈管開存症とかいった合併症がそれほど重篤でなくても、なんとはなく体重増加が悪い。出生予定の時期に体重2500gを越えている子は珍しかった。それが普通だと以前は思っていた。子宮外では自分で呼吸し消化しなければならない。胎盤・臍帯という極めて高度の呼吸・栄養装置を切り離され未熟な肺と腸を未熟な脳がコントロールして自律しなければならない以上、ある程度の歩留まりは避けられないと思っていた。 解決策はコロンブスの卵的に簡単なところにあった。出生当日からの積極的な経静脈的アミノ酸投与である。胎内で臍帯経由で母体から入る潤沢な供給には及ばないにしても、せめて体組織を維持するために必要な1日体重kgあたり1gのアミノ酸を、出生後も絶やさず投与して飢餓期間を作らないようにするというやりかたである。 以前はブドウ糖液で輸液を開始し、日齢2から母乳投与開始、母乳

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    REV 2008/09/02
  • 救ったこととか見殺しにしたこととかあるのかな | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20080522/1211444127 駆け出しのときに阪神大震災にあって、はからずも「トリアージ」という現場に立ち会うことになった私としてはですね、人命を救ったり見殺しにしたりした実体験のとぼしい人に、たとえ話のネタでトリアージ云々言われるのはむかつきます。商売の仕方を間違えて客層がおかしくなった百貨店と、あの朝あの救急入口で亡くなっていった人とかあるいは救急まで運ばれることもなかった人とを同列に並べて、自分の話を解さない奴はナイーブだとか感情的だとか仰られてもねえ。いい気なものだと思います。 トリアージに関しては、まじめに正面から語るか、黙るかの、どっちかにして欲しいです。 あのとき救えなかった、というか、救う手をさしのべることもしなかったことにたいして、それを悪だと他者から糾弾されても理不尽だと思うけど、でも、全く正当だと言わ

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    REV 2008/08/20
  • 赤ちゃんは泣くものだと思っていた | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    生れたばかりの赤ちゃんは数分間は泣き続けるものだと思っていた。大声で泣くことで肺が開くのだと思っていた。だから帝王切開に立ち会ったときも、赤ちゃんを受け取ったらラジアントウォーマーにのせて羊水を拭き取って、あとはひたすら泣かし続けていた。 さいきん、とあるきっかけがあって、帝王切開で娩出されたばかりの赤ちゃんにカンガルーケアを何例か行った。体を拭いて気道の安定を確認しだい、お母さんの胸のうえに赤ちゃんを載せる。むろん蘇生術が必要な赤ちゃんにそんなことしている余裕はないが、呼吸も安定して緊張も良い、アプガー1分値をカウントしたらあとは5分まで暇を持てあますような元気な子たちを対象として。 赤ちゃんはお母さんの素肌にのせるとぴたっと泣きやむ。今まで泣きわめいていたのが嘘のように。息が止まったのではないかと不安にさえなるが、しかし赤ちゃんを支えた自分の手からは赤ちゃんの呼吸運動がしっかり伝わって

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    REV 2008/06/29
  • 救ったこととか見殺しにしたこととかあるのかな | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20080522/1211444127 駆け出しのときに阪神大震災にあって、はからずも「トリアージ」という現場に立ち会うことになった私としてはですね、人命を救ったり見殺しにしたりした実体験のとぼしい人に、たとえ話のネタでトリアージ云々言われるのはむかつきます。商売の仕方を間違えて客層がおかしくなった百貨店と、あの朝あの救急入口で亡くなっていった人とかあるいは救急まで運ばれることもなかった人とを同列に並べて、自分の話を解さない奴はナイーブだとか感情的だとか仰られてもねえ。いい気なものだと思います。 トリアージに関しては、まじめに正面から語るか、黙るかの、どっちかにして欲しいです。 あのとき救えなかった、というか、救う手をさしのべることもしなかったことにたいして、それを悪だと他者から糾弾されても理不尽だと思うけど、でも、全く正当だと言わ

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    REV 2008/05/24
  • 新生児医療に新人をリクルートするために | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    若い医師には小児科へ来ようとする人は少なく、小児科の中でも新生児をやろうとする人はなお少ない。新人のリクルートのためには新生児医療のすばらしさをアピールしなければならないと、業界内のメーリングリストでときに声高に語られたりして、やれやれと思う。 新生児医療が詰まらない仕事だとは決して言わない。それは医療一般がそうであるように、新生児医療もけっしてクソ仕事ではない。 新生児医療とて、最先端のところにはマンパワーは潤沢にある。先天性横隔膜へルニアでNOつかったりECMO回したり、左心低形成症候群の子にぎりぎりの低酸素療法で体循環を維持したり、そういう華々しい症例が次々に入ってくる施設なら、薄給で(あるいは給料は派遣元施設持ちでも)ばりばり働く若い人たちもまた次々にやってくる。絶えずNICUに泊まり込み、そういう施設に入院するほどの症例が現れるや奪い合うかのように群がりよってくる。最新の病態生理

    新生児医療に新人をリクルートするために | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2008/05/23
    空軍が帰ったあと、前線を維持する歩兵の話。もう、あちらこちらで師団が撤退し、敵兵力は各地で侵入し、やってきた督戦隊は敵兵じゃなくて自軍に撃ちつづける。
  • 後医は名医で後知恵は猿知恵 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    日朝のNHK「おはよう日」で8時ちょっと前、小児救急の危機なる特集が流れた。ストーリーとして、 1.初期診療が遅れ後障害の残った症例の呈示 2.担当医の「もうちょっと早く治療できてたら」という言質 3.限られたリソースで重症者を迅速に診療しなければならないという問題提起 4.成育医療センターで行われている「トリアージ」の紹介 こういう起承転結であった。 特集の着眼点としては、まずまず合格点であろう。人を増やせったって今日明日すぐに増やせるわけでなし、初期段階で重症度を判定して重症者から診ていく「トリアージ」は今後は必須のものとなろう。それを指摘したということで、この特集を制作した意図は正しいと思った。 しかし特集の具体的な内容にはおおいに疑問を持った。最初に登場した症例の疾患はインフルエンザ脳症なのだ。40分かけて二次救急に搬送されたが、「けいれんを止めるばかりでインフルエンザという診

    後医は名医で後知恵は猿知恵 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2008/03/14
    1)インフルエンザ脳症の「可能性」がある患者は、高次医療センターに運ぶ必要がある。 2)意識障害のある患者は、全員高次機関へ という話かな?
  • 近畿新生児研究会 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    3月1日に大阪で開かれた近畿新生児研究会へ行ってきた。病棟で急変があったりして病院を出るのが3時過ぎになり、4時半ころ会場に到着した。会場は都島なのに京阪を間違って京橋で降りてしまって地下鉄を遠回りするはめになり、それもまた遅れる原因になった。 慢性肺疾患の演題をほぼすべて聞き損ね、母乳関連の演題をもっぱら拝聴してきた。とくに岡山医療センターの山内先生の講演は、これまで伺った母乳関連の講演の中でも白眉であった。お母さんに対しても赤ちゃんに対しても押しつけがましくないケアがだいじ、と私は教訓を得たのだが理解が浅いだろうか。赤ちゃんは生まれてすぐにお母さんの乳首を匂いを頼りに探して吸い付く力をもっているのだけど、かといってこちらが無理矢理にくわえさせようとしても赤ちゃんは怒るだけ、とか。お母さんイコール聖母と決めうってのケアは良くないよとも。今までの自分のイメージとして、母乳育児を提唱する運動

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  • いわゆる | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    帰って居間のこたつに入ってほっとしていたら、隣室のテレビのニュース番組で、大阪府だったか大阪市だったかが、域内の260ほどの救急指定病院に対して、救急患者の受け入れを促す通達を出したとか言っていた。音声を聞いただけだったが、「いわゆるたらい回し」「いわゆるたらい回し」と、俺が言ってるんじゃないもんねという意味の枕詞である「いわゆる」をつけりゃあ免責されるくらいに思ってたらい回したらい回しと連呼するもんだから、肝心のニュースがよく分らなかった。 いやしくも報道機関なんだから「いわゆる」なんてつけるような言い訳がましいことをせず、堂々と自分の責任でたらい回しと断言するか、あるいは自前のもうちょっと穏便かつ適切な表現をつかうか、どっちかにすればよいのにと思った。そんなことだからいわゆるマスゴミだなんていわれるんだよなと思った。 しかしこたつの中で大阪も大変だとか言っているのは、周産期に関わる私の

    いわゆる | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2008/02/02
    エラーのない時代まであと少し。 「自分の娘/息子が医療ミスに遭遇したらどうするんだ!」という人も安心ですね。
  • 歩行者には逆らえない | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    緊急搬送中も、大型車は意外にじゃまにならない。大型トラックやバスがぎりぎりに幅をよせて道を譲ってくれる様子は、後ろから見ていて神業にさえ見える。 搬送の妨げとして一番大きいのは道路を横断する歩行者ではないかと思う。救急車が接近してきていても横断を始める。気づいていないのか、気づいていてもまだ遠方だから十分渡りきれるとお思いなのか、あるいは歩行者が青信号なんだから当然渡る権利があるとお思いなのだか。 当方としては減速せざるを得ない。しかし救急車が減速しつつ接近してきていても、横断を断念して後退される歩行者のかたは実は少数派である。さすがに平然と渡り続ける方も少数だが、しかし後退する人よりは多い。大半の人は、立ち止まる。立ち止まってこちらをじっと見る。保育器の脇にいる私と目が合うことさえある。進路に立ち止まられている限り緊急車両でも減速せざるを得ない。こちらが十分減速するのを見定めて、おもむろ

    歩行者には逆らえない | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2008/01/15
    「あなたは、いかなる理由をもって道路を横断する歩行者の権利を留保するのか」「緊急自動車なんすけど」
  • 救急車の事故をおもしろがる朝日新聞 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    まずは全文引用する。2007年12月24日朝日新聞13判△20面より。字の大きさもなるだけ再現してみる。ただし逮捕された運転手さんの個人名は伏せます。年齢も伏せた方が良いかなと思いますが、年配の方です。医師の名前はもともと書いてありません。 救急車なのにけが人作る 多重事故4人軽傷 22日午後11時45分ごろ、南区九条油小路交差点で、京都第一赤十字病院(東山区)の救急車が乗用車と出会い頭に衝突、はずみで別の事故処理中だった警察車両や信号待ちしていた3台の車に相次いでぶつかり、計4人が軽傷を負った。南署は救急車を運転していた同病院の契約運転手・・・容疑者(・・)を自動車運転過失致傷容疑で現行犯逮捕した。 同署の調べでは、救急車は男性医師(・・)が同乗し、長岡京市内の病院に向かう途中で、患者は乗っていなかった。・・容疑者は救急車の赤色灯をつけ、サイレンを鳴らしていたが、交差点の信号は赤で、安全

    救急車の事故をおもしろがる朝日新聞 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2007/12/27
  • インフルエンザワクチンは打たないで、なのだそうだ。 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    インフルエンザ・ワクチンは打たないで! 母里 啓子 / / 双葉社 ISBN : 4575299995 まだこの一派が生き延びていたのかと、まるで「バナナの皮で滑って転ぶ一発芸人」が正月のテレビで埋め草番組に出てきたような驚きをもって拝読した。いや、外来とかで親御さんにこのについて質問されたらどうしようと思って読んでみたんですがね。 確かに私も外来ではインフルエンザワクチンをそれほど熱心には推奨していない。ふだん慢性疾患やらリハビリやらで定期的に拝見している子には、定期受診のおりに接種したりはする。病院職員は全員接種するべきだと思う(むろん自分は毎年接種してますよ)。でも普段元気な子が臨時に受診したような一般外来では、とりたてて薦めることはしていない。打つなとまでは言わないが。だからインフルエンザに関しては、じつはあんまり見解の相違がなかったりするかもしれない。しかし返す刀でワクチン全般

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    REV 2007/12/24
    一概には言えない派
  • それでは俺が過労死するのは俺のせいなのか | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    若者はなぜうまく働けないのか? (内田樹の研究室) 内田先生の説諭で、かつての俺か過労死しかかってたのは「自己責任」だったということがよくわかった。俺は自分でも知らないうちにイラクに行っててムジャヒディンな諸君にとっつかまってたらしい。やれやれ。 正確に言おう。若い人が過労死しても団塊の世代の奴らは自己責任だとしか言わないってのが、よおおおおおおく分かった。実によく分かった。自己責任だと言えばいい理論武装が着々と進んでいるんだ。戦慄の事態だね。もう一つ、倫理的な正しさと論理的な明快さというのが全く別物だと言うことも、内田先生に教えていただいた。全くこの先生には学ぶところが多い。いろいろな面で。 内田先生の論理が通用するのは、職場のみんながみんな一人前以上に働くという前提があってのことじゃないかな。無人島に流れ着いた一家なら家族の皆が皆それなりに働くだろうが。各々の良心を各々が信頼できるだろ

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    REV 2007/07/02
  • 市場原理が医療を亡ぼす アメリカの失敗 | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗 李 啓充 / / 医学書院 ISBN : 4260127284 書には、市場原理がアメリカの医療をいかにダメにしたかが、克明に解説されている。株式会社が病院チェーン経営に参入したら何をするか、民間の医療保険会社はコスト削減しか考えず、ベンチャー企業と営利的に結びついた研究者がルールを無視し、その他諸々。 中でも、私にとっていままで全くの盲点であったのが、「負担の逆進性」の問題である。米国では負担が二重に逆進的になっているという。健康保険の自己負担分は、企業内での地位が高くなるほど安くなる。そうやって有能な人材をスカウトするネタにするんだと。重役クラスでは自己負担なしが普通だそうだ。出世するほど収入も増えるのはむこうでも同じなんだろうから、してみれば収入が増えるほどに健康保険の自己負担は減るということになる。 加えて、医療費負担の逆進性というのがある

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    REV 2007/01/30
  • 三日三晩働く医者が理想なのか | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    朝日新聞の「患者を生きる」という企画で、現在NICUが特集されている。関東地方のNICUが舞台なのだが、例によっての朝日新聞の医療記事である。ネットではまだ公開されていない。 そのNICUでは「完全主治医制」で、記事に登場する女医さんは「三日三晩」不眠不休で赤ちゃんの診療に当たったと、書かれてあった。主治医以外の医者は手を貸さずに三日三晩孤軍奮闘させるのかよ、今日日ずいぶんと非情なNICUだなと、呆れて読んだのだが、どうやらこれは誤報だという業界内の情報が伝わってきた。周囲も手を貸してるし主治医も休む時間はあった(そりゃあ9時5時とはいかんにしても)とのことだ。極端に休日が少ないような書き方をされていたが、実際は休暇もちゃんと配慮してあるとのこと。そりゃそうだよな。 まず三日三晩という表現がいかにも陳腐で、こりゃあ紋切り型の表現が先にあってそれに当てはまるような具体例を後から探したなという

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    REV 2007/01/17
  • こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    NICU勤務医・自閉症児の父

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    REV 2006/11/09
  • 新生児搬送を白バイ先導で | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

    府南部の病院まで新生児搬送。もともとその病院からの母体搬送でお預かりした赤ちゃんであった。当院で生まれて急場も乗り越え、退院までの目算が立ってきた。今では自宅から遠くて御両親の面会もままならないのが最大の問題。退院後に外来に通うにしても、生活圏内の病院のほうが何かと便利。何やかやの事情で、もとの病院へ送り届ける。業界用語ではバックトランスファーと言う。 今日は快晴。月末にしては交通量も少なく、滑らかに走れた。気持ちよいドライブ日和。ふだんの新生児搬送は、たいがい呼ばれて出向いて赤ちゃんを引き取って帰るんだが、往き道はまだ見ぬ赤ちゃんの状態が気になってしかたがないし、帰りは病態の落ち着かない赤ちゃんを実際に乗せてるわけで、往復とも緊張のしっぱなしである。今回は自分の責任で病状を落ち着かせた赤ちゃんだから、乗せてても余裕だ。帰り道に至っては空車である(さすがに鈍行で帰ったが)。ゆとりが違う。

    新生児搬送を白バイ先導で | こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか
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    REV 2006/11/01
    警察官のいい話。