第22回:イラク問題に見る市民社会 イラク戦争は泥沼化しています。僕がシカゴに来た2ヵ月後9月11日にテロはありました。テロがあったのは午前中。夜型生活だった僕は寝ていました。日本からテロを知らせる電話で起こされたのです。寮の一階に降りると、大勢の学生が大きなテレビでテロの映像を見ていました。そして、そこからアメリカはイラク戦争へと進んでいったわけです。現在、イラク戦争は泥沼化しています。フセインは拘束されましたが、大量破壊兵器は見つかりませんでした。ビン・ラディンもまだ見つかっていません(実はいつでも拘束できる状態なのだけどブッシュが選挙用の材料としてまだとっているというゴシップもあります)。石原慎太郎的な人気があったラムズウェルのコメントは日に日に意味不明なものになってきています。 この戦争は様々なものを見せてくれています。例えば、テロ直後には街に異様な数の星条旗が掲げられていました。
現在、ブレアがかかえている政治問題の一つに教育再編があります。日本のゆとり教育でもありましたが、イギリスでも問題の一つとなっているのが学力の低下です。 イギリスの中学生の5人に1人が、地図上でイギリスの位置を示せないと言う結果が最近の調査ででました。アメリカの場所がわからない子どもは4割にも上ったそうです。ロンドンの学校では、イギリスの首都がどこだか分からない子も少なくないそうです。日本でもゆとり教育の弊害などとして、子どもの学力が落ちていることが問題になっていますが、イギリスではさらに悲惨なことになっているのです。また、授業が進行できない学級崩壊も多くの学校で見られています。この学力や学級崩壊の背後にあるのは、学校の二分化です。これはかなり深刻です。 現在、ケンブリッジやオックスフォードなどのトップの大学に入学してくるイギリスの学生のほとんどは私立高校の卒業です。LSEでも公立高校卒業の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く