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考え方と書評に関するornithのブックマーク (12)

  • 注意力を取り戻し、社会に潜むコンテクストを深く理解するための「なにもしない」という方法──『何もしない』 - 基本読書

    何もしない 作者:ジェニー オデル早川書房Amazonこの『何もしない』は、「何もしない」ための行動計画書というか、思索書というか、自己啓発書というか、そんな感じのである。何もしないなんて簡単だろう、何もしないだけなんだから、と思うかもしれないが、自分や他人の生活を考えて見るに、何もしていないだけの時間というのはほとんど存在しないのではなかろうか。 僕も朝起きた瞬間からとりあえずネットを開いて、なんかおもしろそうなニュースや新しい動画がアップされていないか探してしまう。トイレにいってもスマホを持っているので、わずかなスキマ時間も何かをみたり、読んだり、ゲームをしてしまう。最近はポケモンユナイトがスマホでもリリースされたので、トイレで起動するとうんこが終わっても30分ぐらいトイレに座っていることがある(それはただのアホだが)。 「何もしない」時間は、ほぼない。書はそうした「何もしない」時

    注意力を取り戻し、社会に潜むコンテクストを深く理解するための「なにもしない」という方法──『何もしない』 - 基本読書
    ornith
    ornith 2021/10/08
    少し方向性は違うかもしれないけれど、『無意味のススメ』と近そうな内容に感じられて気になる。意味/無意味、する/しないのメリハリをつけることのメリットはある……のかな?
  • 命の値段には大きな格差が存在する──『命に〈価格〉をつけられるのか』 - 基本読書

    命に〈価格〉をつけられるのか 作者:ハワード・スティーヴン・フリードマン,Howard Steven Friedman発売日: 2021/04/17メディア: 単行 はじめに 民事裁判における命の値付け 現在の命の価値より未来の命の価値の方が低いのか? おわりに はじめに 命に値段はつけられない、と言ったりもするけれど、現実的な問題として、日々命に値段はつけられている。しかも、毎回違った形で。たとえば、何らかの過失や災害によって人命が失われた時、そこにどうやって補償を出すのか。全員に一律同じ値段で対応するケースもあれば(これはあまりない)、各個人の属性・能力に応じた値段が支払われるときもある。たとえば、年収2000万の人間と年収200万の人間では将来的な収益が変わってくるので、この年収にあわせた補償額を──という発想がある。 実際、そのような「その人が将来稼いだであろう金額」によって補償

    命の値段には大きな格差が存在する──『命に〈価格〉をつけられるのか』 - 基本読書
    ornith
    ornith 2021/05/09
    “命の価値がどのように決められているかに無頓着でいると、自分の健康をリスクに晒し、安全をリスクに晒し、法的権利をリスクに晒し、家族をリスクに晒して、自分の命そのものもリスクに晒す可能性が高くなる”
  • 「思い通りにいかないこと」を前提として考える──『悲観する力』 - 基本読書

    悲観する力 (幻冬舎新書) 作者: 森博嗣出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2019/01/30メディア: 新書この商品を含むブログを見る「悲観」についてのである。著者は作家の森博嗣氏。この書名を見た時、「ああ、これは(森氏が書くのに)ぴったりだなあ」と思ったが、それは氏がいつも不測の事態に備えて締切の半年前には原稿を上げるような人で、もう何年も前から「自分がいつか死ぬし、それは近日中の可能性もある」ということを常に意識し、書かれてきた「悲観的な」人であるからだ。実際、これだけ悲観的な人はなかなかいないだろう。 世間一般的に重要だと思われているのは、悲観よりかは楽観の方だと思う。未来は明るく、自分の前途には素晴らしい世界が待ち受けている、自分が今からやろうとしていることはきっとうまくいくだろうと完全に楽観的に考え、行動することができればそれは素晴らしいことなのかもしれない。受験生の前で

    「思い通りにいかないこと」を前提として考える──『悲観する力』 - 基本読書
    ornith
    ornith 2019/02/06
    “適切な「悲観」が出来る人は将来的な危機に対して事前に手を打てるのであって、「まあ、大丈夫だろう」と楽観している人よりもはるかに安全側にいる。「楽観」とは「考えない」ことだといえるだろう”
  • 『思想のドラマトゥルギー』はスゴ本

    Tumblrで出会った寸鉄がこれ。 “あなたを突き刺し、打ち砕き、恥じさせ、叩きのめした後に手を伸ばして学びに導くものこそ名言、名著。俺の言いたいこと全部言ってくれてる系は、あなたのしょぼいプライドを満足させて金をむしり取る道化。” 人でいうなら読書猿さんやな、厳しくかつ優しく導いてくれる。まさかとは思うが、もしご存じなかったならば、今すぐ[読書猿]へ行きなさい。ブログが膨大すぎるなら、エッセンスを凝縮した『問題解決大全』と『アイデア大全』を読みなさい。きわめて実践的な名著であり、あなたの人生の財産となること請け合う。 そんな読書猿さんが、何十年もかけて読んでいるが、『思想のドラマトゥルギー』だという([とても遅い読書:10年かけて読んだのこと])。先に断っておくが、けして難しいではない。対談集で、筆致は口語体のままを残し、軽妙洒脱という言葉がぴったりの、たいへん読みやすいだといえ

    『思想のドラマトゥルギー』はスゴ本
    ornith
    ornith 2018/04/29
    “知の対象として「知って」いるだけで、その知をもって「使って」いる人がいない”
  • 共感しない方がよりよい結果を得ることができる──『反共感論―社会はいかに判断を誤るか』 - 基本読書

    反共感論―社会はいかに判断を誤るか 作者: ポール・ブルーム,高橋洋出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2018/02/02メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る他者にたいして共感するのはいいことだと思われている。ひどいめにあった人をみて、強く感じ入り、そのつらさを共有する人は、一般的には善良な人だ。より多くの人がもっと他者に共感するようになれば、他者に暴力をふるったりすることもなくなるのではないかという考えもある。”もちろん、共感には利点があるけれども”、しかし全体を通してみると害も大きい。単純化すれば、それが書の主張となる。 私自身も、かつてはそう考えていた。しかし今は違う。もちろん共感には利点がある。美術、小説、スポーツを鑑賞する際には、共感は大いなる悦楽の源泉になる。親密な人間関係においても重要な役割を果たし得る。また、ときには善き行いをするよう私たちを導くこと

    共感しない方がよりよい結果を得ることができる──『反共感論―社会はいかに判断を誤るか』 - 基本読書
    ornith
    ornith 2018/02/04
    おもしろそう。過度な共感は、偏向と断絶を加速する。感情だけに引きずられず、過剰に他者を自分と同一視するでもなく、「理性的に共感する」ことでバランスを取るのがベスト……なのかな。
  • 一億総中流社会が崩壊した日本で生き残れるのは「中二」だけ!? すべてを「見下す」処世術とは? | ダ・ヴィンチWeb

    『見下すことからはじめよう』(山田玲司/ベストセラーズ) かつて、タレントの伊集院光氏がラジオで生み出した言葉「中二病」。来は、思春期特有の背伸びした行動や中学二年生じみた妄想に対して「自分は中二病だ!」という自虐に用いられるが、近年は他人の中二的な発言や行動を揶揄して使うことが増えている。このように、マイナスイメージがある“中二病”だが、サブタイトルに堂々と“「中2」でなければ生き残れない”と掲げているのが、4月末に発売された『見下すことからはじめよう』(山田玲司/ベストセラーズ)だ。 さまざまな年代で流行した漫画音楽などのコンテンツを主軸に、いかにして現代を生き抜くかを綴った同書。直近の2010年代は、人気漫画家・ONEの作品『ワンパンマン』や『モブサイコ』を例にあげ、漫画に漂う「さとり世代の空気感」について綴っている。 「ONEの漫画は『絶対的な能力』を持った『普通の人』が主人公

    一億総中流社会が崩壊した日本で生き残れるのは「中二」だけ!? すべてを「見下す」処世術とは? | ダ・ヴィンチWeb
    ornith
    ornith 2016/06/29
    “「他者の目に怯えて『思考停止の列』に並ぶくらいなら、僕は『中二』で結構だと思っている」”
  • もっとうまく書けるかもという妄執をやめれば速くうまく書ける-遅筆癖を破壊する劇作家 北村想の教え 読書猿Classic: between / beyond readers

    筆の遅い人はどの分野にもいる。 けれども、主として井上ひさしの貢献によって、遅筆といえばまず劇作家を思い浮かべてしまう偏見がある。 これはおそらく、他のジャンルよりも遅筆のイメージが印象的でユーモラスなことによるのだろう。 すでに幕が上がっているのに台が完成せず、舞台袖で残りの台詞を書いているようなイメージである。 しかし劇作家のすべてが遅筆という訳ではない。 たとえば北村想は、人の表現を借りるなら、初演に台が出来上がっているどころか、脚集として出版済みであるほど、筆の速い人である。 「書くのが遅いのをなんとかしたい」という相談に答える形で、北村想は、何故自分は筆が速いのか、筆の遅い劇作家と何が違うのかを説明している。 遅筆癖をやめ、はやく書くための〈秘訣〉としても読めるその説明は、ほとんどの秘訣がそうなように、身も蓋もないものであった。 遅筆から抜け出すための身も蓋もない教え 北

    もっとうまく書けるかもという妄執をやめれば速くうまく書ける-遅筆癖を破壊する劇作家 北村想の教え 読書猿Classic: between / beyond readers
    ornith
    ornith 2015/05/05
    何者にもなれないことを自覚する。/“《最後》まで書き終えて始めて、人は書きたいと思っていたことが本当は何であるか、自分が現に書いたものはそれといかに違っているかを知る”
  • 新入生に何か一冊だけというならこの本をお勧めするーヘンなものにハマる前に『知的複眼思考法』を読んでおくべき幾つかの理由

    このに書いてあるのは、ほんとに〈基的〉なことです。 ここで〈基的〉というのは (1)大抵の人が実行可能で (2)多くの人にとって有益であることが理解できるけれど (3)実際に実行する人はそれほど多くない という意味です。 そういう〈基的〉な、の読み方(情報の読み取り方、ものごとの筋道の追いかけ方)、問いの立て方と問い直し方、受け取った情報を元にした思考の組み立て方、文章の書き方そして考え方について書いてあります。 ちゃんとした学問をちゃんとやっている人が、そうなるまでに身につけるような、頭脳と身体の使い方について、その一番大切な核(コア)にあたる部分を、できるだけ分かりやすく説明してくれています。 このを読むと、引用文を並べて感想コメントを付け加えただけのレポートなんて書けなくなるでしょう。 このを読むと、「自分の頭で考える」なんて能天気なことをのたまう人たちから得られるもの

    新入生に何か一冊だけというならこの本をお勧めするーヘンなものにハマる前に『知的複眼思考法』を読んでおくべき幾つかの理由
    ornith
    ornith 2014/03/24
    「考え方」関する本を誰かに一冊だけ勧めるなら、僕も迷わずこれを選ぶ。学生はもちろん、社会に出てからも、いつ読んでも為になる一冊だと思う。
  • 『5年後、メディアは稼げるか?』の時代に求められる、教養とは。 - チェコ好きの日記

    教養」という言葉は、私はあまり好きではありません。 辞書には一応それらしき定義はのっているけれど、人によってその意味するところが若干異なったりするので、非常に使いにくい言葉であるというのが理由の1つです。あと、インテリ野郎がメガネをクイクイしながら嫌味ったらしく使う言葉に聞こえるというのも、2つ目の理由としてあげておきましょう。 いつの時代も決して(表面上は)軽視されることはなかった「教養」ですが、先日読んだ『5年後、メディアは稼げるか』というのなかに、これからの時代はますます「教養」というものが求められるようになるよ、という記述がありました。私はメディア関係の人間ではまったくありませんが、なかなか興味深かったので、今回は「教養」というものについて、考えをちょっとまとめてみようと思います。 5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die? 作者: 佐々木紀彦出版社/メーカ

    『5年後、メディアは稼げるか?』の時代に求められる、教養とは。 - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2014/01/05
    僕の考えていた「教養」にかなり近い。「一見関係ないように見えるアレとコレとソレを、つなげられる能力」を教養とするならば、今、自分がまさに身に付けたい能力がそれ。
  • 「作者の気持ち」は作品の評価に必要か - 指揮者だって人間だ

    2013-12-28 「作者の気持ち」は作品の評価に必要か 考え方 映画の解釈の議論の中で「それは違う、作者はこう発言しているのだからそれは◯◯のメタファーだ」などと主張をする人がいます。 「作者はこう思っていたんだ」という情報はその作品の評価に果たして必要なのでしょうか。 作品は作品単体で評価されるべきだと、私は思うのです。 「作者の気持ち」は無視すべきです。 ねこのきもちカレンダー2014 ([カレンダー]) 出版社/メーカー: ベネッセコーポレーション 発売日: 2013/09/14 メディア: カレンダー この商品を含むブログを見る ラヴェルの有名な作品に「ボレロ」という舞曲があります。 この曲は単一の主題をずっと同じテンポで12分間繰り返し続けます。 シンプルなメロディーと構成でありながら音色の博覧会のようにオーケストレーションが鮮やかに変わっていくことでも有名で、ミニマルの

    「作者の気持ち」は作品の評価に必要か - 指揮者だって人間だ
    ornith
    ornith 2013/12/28
    作家論は、場合によっては作品の細部の理解の助けになっておもしろいけれど、それに縛られすぎるのはどうかとも思う。どうしても作者ありきで語られてしまう作品もあるけれど。エヴァとか。遡れば、太宰とか。
  • おいしい書評の書き方 - チェコ好きの日記

    私はよくこのブログで、書評のような感想文のような、得体の知れないものを書いています。*1 そんな中で先日、内田樹の『村上春樹にご用心』を読んでいる途中で、書評に関して「おお、これだ!」と思う表現に出会いました。孫引きになりますが、ちょっと引用してみます。村上春樹の文章です。 筋をずらずらと書いてしまう書評って困ったものですね。とくに結末まで書いてしまうというのは問題があります。(……)一般論で言って、書評というのは人々の欲をそそるものであるべきだと、僕は思うんです。たとえそれが否定的なものであったとしても、「ここまでひどく言われるのならどんなものだかちょっと読んでみよう」くらい思わせるものであってほしい。それが書評家の芸ではないでしょうか。 『少年カフカ』p,232*2 書評のゴールはどこにある? 私自身たいした書評が書けるわけではないので、「書評の書き方とは!」なんて教えられる身分では

    おいしい書評の書き方 - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2013/11/26
    「書評とは、食欲をそそるものであるべき」、なるほど納得!雑食な僕は作家論はほとんど書いたことがないので、これを機にちょっと考えてみようかな。
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