前から書いている通り、「生物と無生物のあいだ」の批判を書いているところなのだが、行きがかり上、読むつもりのなかった「もう牛を食べても安心か」に目を通すはめに陥ってしまった。パラパラ眺めているうちに、以下の文章を発見し、唖然とした。福岡伸一は「帰無仮説の棄却」の意味を理解していないらしい。 少し長いが、「もう牛を食べても安心か」86ページのコラムをまるごと引用する。統計学のごく初歩的な知識がある人間なら、これを読んで唖然とするだろう(そういう私も、前に書いた竹内久美子の記事で「第一種の誤り」と「第二種の誤り」を取り違えて書いてしまったのだが)。どこがおかしいかは、また後でじっくり書きたいと思うので、とりあえず、統計学の知識がない人は、googleで「第一種の誤り」で検索して、適当なページを読んでから以下の記述と比較して欲しい。コラム5 科学実験の失敗をめぐる判断の難しさ ここで悩ましいの