サッカー・Jリーグ1部(J1)がワールドカップ(W杯)の中断期間を終えて再開した。18チーム中15位という低迷からの脱出を図る名古屋グランパスには、順位とともに、もう一つ目指すものがある。女性ファンの獲得だ。 再開後初戦となる19日の豊田スタジアムでの徳島戦を前に、グランパス広報グループの梅村郁仁さんはつぶやいた。「盛り上がる前に終わってしまった感じだ」。W杯ブラジル大会を機にサッカーに興味のなかった女性客を取り込む。そんな目算だったのが、日本代表は1次リーグ敗退と期待外れだったからだ。 J1セレッソ大阪の「セレ女」、プロ野球では広島の「カープ女子」など、プロスポーツでは女性人気の高さが集客増加につながるという説がある。だが、グランパスは「女性客がJリーグ平均より少ない」(梅村さん)。 Jリーグが年1回、各クラブのホーム試合で実施する観戦者調査で、昨季の女性比率はJ平均37・4%だったのに