2022年6月6日の日本経済新聞朝刊1面に「電気不足、冬に110万世帯分」という記事がありました。次の冬の寒さが厳しければ一般家庭で約110万世帯分の電気が全国で不足する見通しです。日本の電気不足はなぜここまで深刻になっているのでしょうか。ここが気になる燃料費がかからない再生可能エネルギーが増えるなか、電力会社は利用率や収益が悪化した火力発電所を休廃止してきました。主力電源の一つである原子力
「Slackダメ、Teamsダメ、Zoomもまったく使われねぇ」 こんな嘆きとともに、旧態依然とした企業からのイノベーティブな人材の流出がとまらない。それもそのはずである。 「オープンイノベーションせよ!」 「当社もDX(デジタルトランスフォーメーション)だ!」 経営陣による号令の下、企業を超えたコラボレーションが始動する。担当者がアサインされ、同じテーマのもとに複数の企業、あるいはフリーランスなど組織「外」の有識者を集い、新たな取り組みを試みる。環境変化や技術革新が激しい時代、新型コロナウイルスのような不確実なリスクが増大する時代、自組織単独で事業を継続したり新たな価値創出を行ったりすることはいよいよ難しくなりつつある。そこで、組織を超えた取り組みでイノベーションを実現する。この発想自体は健全である。 しかしながら次の瞬間、コラボレーション担当者は極めて現実的な壁に直面する。 仮に、いま
世界ランキングで1位になったスーパーコンピューター「富岳」の本格運用が3月に始まる。利用者が驚くのはその使いやすさ。孤高の存在だった先代の「京」から一変した。産業界から「近寄りがたい」といわれてきた国の研究所の意識改革が実を結んだ。 理化学研究所の計算科学研究センター(下)内にある、本格運用を目前に控えたスーパーコンピューター「富岳」(上)。テニスコート10面分以上の広さのフロアに、巨大なコンピューターの棚が432台も並ぶ(写真=理化学研究所) 神戸空港からポートライナーで1駅、5分ほどで到着する「京コンピュータ前駅」。その近くにそびえる理化学研究所(以下、理研)の計算科学研究センターに設置された巨大なコンピューターシステムが本領を発揮する日が迫ってきた。「2021年度中」としていた当初の予定を前倒しして3月9日に本格運用を開始するスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」だ。 テニスコート
雇用環境が厳しさを増している。 非正規は仕事を失い、正社員の賃金は減り、出勤日を減らされ、50代以上は希望退職を促され……。オリンパス、ホンダなどの大企業に加え、NHKも50~56歳を対象にした早期退職を募集し、管理職を3割減らす方針を発表した。 2017年のコラムで2020年には「大人の10人に8人が40代以上」で、50代以上に絞ると「10人に6人」と書いたが、いわずもがな、本来、会社とは「人の生きる力を引き出す最良の装置」なのに、その役目を放棄する会社が後を絶たない。「経営とは人の可能性にかけること」なのに、その可能性より目先のカネを優先する。 そういった状況を踏まえて書いたのがこちらのコラム(「40以上はやる気なし」会社のホンネと消滅するおじ社員)であり、「『〇〇会社の会社員である自分』を優先する働き方から、『真実の自分として生きる会社員』として、会社を利用せよ!」と、これからの働き
革新的マーケターを選出する「マーケター・オブ・ザ・イヤー2020」。2人目は、『鬼滅の刃』ブームの火付け役となったアニメ化の仕掛け人、アニプレックス(東京・千代田)の高橋祐馬氏だ。その裏側には妥協を許さないクリエイティブ制作と綿密なプロモーション戦略があった。 アニプレックスの高橋祐馬プロデューサー。2004年アニプレックス入社。入社後少しして宣伝部に配属になり、11年間、宣伝プロデューサーとして『化物語』『Fate/Zero』『アイドルマスター』などを担当。17年から制作部に異動し、プロデューサーとして『鬼滅の刃』『はたらく細胞』『君の膵臓をたべたい』などを手掛ける <前回(第2回)はこちら> 『鬼滅の刃』は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に2016年2月から20年5月まで連載されていた吾峠呼世晴氏による作品。大正時代の日本を舞台に、人間を襲う鬼と鬼を斬る組織「鬼殺隊」との戦いを描いた物
外食店とグルメサイトの蜜月関係が崩れかけている。グーグルやSNSにユーザーが移り、グルメサイトの効果が薄れたと店側が感じているためだ。新型コロナウイルスの影響で外食店は苦しい。集客サービスの勢力図が変わるかもしれない。 ワンダーテーブルは、グーグルマップからの流入客や外国人客の増加を受け、グルメサイト依存からの脱却を進めている(左)。スマホの浸透がグルメサイトを成長させた(下)(写真=ワンダーテーブル提供) 「1店舗当たり毎月、20万~30万円かかる手数料が負担になっていた」。「鍋ぞう」や「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」など国内外で約120店舗を展開する外食グループ、ワンダーテーブル(東京・新宿)。マーケティング部の竹原真理子部長はグルメサイトの利用を段階的に減らしていると明かす。 グループとしてこの方針を決めたのは2019年4月だ。食べログやぐるなびなど1店舗で3~5のサイトを併用してい
※この記事は日経ビジネスオンラインに、2014年11月17日に掲載したものを再編集して転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。 老教授 米国の大学院でドラッカーの教え子として直接指導を受け、その後長くドラッカーの同僚でもあった日本人老教授。専門は組織マネジメント論と組織イノベーション論。数年前に定年退職し、静かに日本で暮らしている。執筆の傍ら若き経営者やマネジャーを自宅に招き、相談に乗っている。対話を通じてドラッカーのマネジメント理論を分かりやすく教え諭し、マネジャー本人に気付を与えるスタイルが、多くの経営者の間で密かに支持されている。 〈悩める〉マネジャー 大手企業の40歳代管理職。将来を嘱望され、トントン拍子で昇進してきたが、突如300名規模の地域事業本部の責任者に任命される。都会の洗練されたオフィス環境から一転、地方の事業所を拠点に、組織の舵取りをする中で
いやぁ、随分笑わせてもらった。何の話かというと、最近、政財界で組織のトップとパソコン利用について耳目を集めた例の騒動である。騒動の舞台はもちろん日本経済団体連合会(経団連)と国会だ。経団連会長とサイバーセキュリティー担当大臣が「パソコンを使えない」との疑惑や事実が騒ぎの発端だった。この騒動は本当に笑えた。言っておくが、経団連会長や大臣が笑いの対象ではないぞ。騒いでいる人たちを笑ったのだ。あんたら、一体いつの時代の人やねん! 2つの騒動について復習しておくと、最初の騒動の舞台は2018年10月下旬の経団連だ。火付け役となったのは「日立製作所出身の中西宏明会長が会長室に初めてパソコンを設置し、職員にメールを出した」との新聞報道。記事が出るや、Twitterなどのソーシャルメディアでは「経団連の歴代会長はパソコンを使っていなかったのか」との驚きの声が上がり、「IT後進国ニッポンの象徴」などといっ
NVIDIA広報「釣りタイトルだけど...」 日経ビジネスに"謎の半導体メーカー"と扱われた件でコメント 世界的な半導体メーカー「NVIDIA(エヌビディア)」を、日経ビジネスのオンライン版が「謎のAI半導体メーカー」と5月15日に報じたことが、ネット上で議論を呼んでいる。
小平 和良 日経ビジネス上海支局長 大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。 この著者の記事を見る
私たちのチームは、1983年の11月に企業内同好会としてスタートし、今年で30周年を迎える。「企業の寿命は30年」という言葉もあるが、ここまで良く続いてきたと思う。 1988年に同好会から実業団チームとなり、2002年にクラブチーム化、2003年に現在のオービックシーガルズとなってこれまで、社会人優勝7回、日本選手権優勝6回。Xリーグでの勝率は8割3分7厘。この戦績は、関わった選手・スタッフのべ3000人、支援し観戦くださった方々100万人以上の手で積み重ねてきたもの。今回は、私たちがこの30年間、大切にしてきたこと、チームの原点のようなものに触れてみたい。 同好会から実業団スポーツ(今や懐かしい響きでもあるが)に格上げしようと動いていた1990年頃、本格的なチーム強化の一貫として、それまでの我流ではなく、強豪チームで経験を積んだ方にヘッドコーチをお願いしようということになった。相手は、京
雑誌『日経エンタテインメント!』のコラムと連動するこのコーナー。毎月、1つのお題に沿って、これから大ブレイクしそうなニューフェースをピックアップし、マーティが集中的に聴き込みます。『日経エンタテインメント!』では、そのなかでも特にユニークだという「イチ推し」を中心に紹介。そして、こちらの「日経TRENDY Net」では、雑誌で紹介し切れなかった「さらにオススメ!」のアーティストについて、その魅力を語ります。 J-POPでは、昔から、女の子が主役のガールズバンドが人気だよね。 街を歩いてても、ギターケースを抱えた若い女の子たちの姿を、当たり前のようにしょっちゅう見かけます。僕はこれまで世界中のいろんな国を見てきたけど、日本の女の子たちの“バンドやってる率”は、間違いなく世界一だと思うよ。 そこで今月は、今話題の女の子バンド&ユニットを5組ピックアップ。いずれも、iTunesの「2013年期待
現在、NHK朝ドラ『あまちゃん』に出演中の若手俳優・福士蒼汰(20)が3日、都内で行われた日経トレンディ『2013年上半期ヒット商品ベスト30』発表会に出席。上半期活躍した人物として紹介された福士は「上半期の“トレンディ俳優”として呼ばれてうれしい。僕(自身)もトレンディ俳優になれるよう、頑張りたい」とほほ笑みながら意気込んだ。
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