米Google(グーグル)は2023年2月22日(米国時間)、量子ビットのエラーを訂正する「量子誤り訂正」の実験に成功したと発表した。「表面符号」と呼ばれるアルゴリズムを使用し、量子ゲート操作のエラー率を低減させたとする。量子誤り訂正は実用的な量子コンピューターを生み出すために不可欠な技術である。 「0」と「1」とを重ね合わせて保持できる量子ビットは、エラーが非常に発生しやすいため、複数の物理量子ビットを使うことでエラーを補完する量子誤り訂正技術が実用上は必要になる。情報が長時間にわたって消えない「論理量子ビット」を1個実現するには、物理量子ビットが1000個は必要とされている。 グーグルはこのたび、72個の物理量子ビットと、物理量子ビット間の接続を制御するチューナブルカプラーを121個搭載する「第3世代Sycamore量子プロセッサー」を使って、表面符号方式の量子誤り訂正を実行。量子ゲー