●インタビュー=小松春生 1970年代から1990年代まで、日本のスポーツ、エンターテインメント界をけん引する団体の一つであった新日本プロレス。しかし、2000年代に入るとファン離れや経営の悪化が叫ばれ、低迷期に入ってしまった。 転機となったのは2012年、当時ユークスの子会社となっていた新日本プロレスを、カードゲームの製作・販売などを行うブシロードが買収したことだった。当初は懐疑的な目も向けられていたが、巧みな広報戦略やリング上での試合の充実を図るなどして、人気や動員が復活。現在は「プ女子」(プロレス好き女子)などという言葉も、いろいろなメディアで目にするようになるなど、プロレスの世間の認知度が回復した。 Jリーグに目を向けると2015年はリーグ戦の観客動員が900万人を超えたことが発表されるなど、少しずつ活況を取り戻しつつあるが、若年層やライト層と呼ばれる部分の取り込みには至っていない