【AFP=時事】フランスで開催されているサッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で暗い影を落としているサポーターの暴力問題。そこでAFPは、特に危険な行動を起こしているロシアの過激サポーター集団「フーリガン」の実態について解説する。 ロシアのフーリガンは、えりすぐりのメンバーで構成される組織化した集団で、「ファーム」の名で知られている。1990年代初頭のソビエト連邦解体に伴い、英国フーリガンの情報が自由に流れ込むようになったことをきっかけに設立され、集団ごとに階級が存在する。 ロシアでフーリガンを扱った書籍の執筆や、テレビのドキュメンタリー番組の制作を手掛けるウラジーミル・コズロフ(Vladimir Kozlov)氏は、「1990年代初頭までファームは存在しませんでした。英国のフーリガンがきっかけになったのは間違いありません。彼らを模倣したんです」と語っている。