アジアカップ決勝、日本はカタールに1-3で敗れ、優勝を逃した。 森保一監督も「ミスマッチ」という言葉で振り返った、この試合。3-5-2のカタールと4-4-2の日本では、かみ合わないポジションができるのは当然だ。 しかし、「ミスマッチ」は敗因になり得ない。なぜなら、かみ合わせが悪いのは、お互い様だから。カタールに浮く選手がいるなら、日本も浮く選手がいる。このミスマッチを利用できるか、あるいは利用させないか。ここが焦点だ。 もし、それが一方のチームにのみ有効に働いたとすれば、それはミスマッチを生かす戦術、あるいはミスマッチを埋める戦術が明確になっていないからだ。実際、カタールは明確、日本は不明確だった。 試合の序盤は、日本が運動量とスピードでハイプレスをかけた。情勢は五分五分か、むしろ日本優位だったかもしれない。とはいえ、キックオフ直後にエネルギッシュなチームが押し込んで行くのは、サッカーの試