J2京都の攻撃が面白い。キッカーを含めて9人がかりで相手を惑わしたフリーキック(FK)などトリッキーな攻撃がサッカーファンの間で話題に。今季就任したブラジル人のバドゥ新監督(69)は「新しいアイデアを通じたサプライズ」を重視。J1昇格を誓うチームは自由な発想も新たな武器に、正念場のシーズンを戦っている。 “驚きのFK”は3月9日に行われたアウェーの福岡戦でお披露目された。 前半13分過ぎ、敵陣の右サイドで主将のMF山瀬が相手に倒された。通常なら選手たちはゴール前に向かう場面だが、このときは手招きしあって、キッカーの山瀬の前に8人が集まった。すると、次の瞬間、レフェリーの笛を合図に蜘蛛の子を散らすように走り出したのだ。 山瀬は複雑な味方の動きを見定め、右寄りの位置からノーマークで直進したMF横谷にグラウンダーのパス。結果的にはパスはつながらず、得点に結びつくことはなかった。とはいえ、こ