昨シーズンのクライマックスシリーズで(従来は先発起用の)今永投手を初めて中継ぎで起用しました。「神継投」とも呼ばれたあの采配は、どう導き出しましたか。 完全にデータを見ていました。(対戦相手だった)広島(東洋カープ)打線の1番から5番は、今永に対して打率3割5分以上というデータがあったのです。先発で起用すると、3回程度その打順に今永をさらすことになる。それよりも、リリーフとしてブルペンで待機してもらい、1~2イニングをしっかり抑えてもらう方が合理的だと判断しました。 データでは正しくても、意外な起用をすると反発もあるのでは。 選手の中にはそう感じる人もいるかもしれませんね。どんな戦略にも選手によって多少の好き嫌いがあるでしょう。ただ、要は結果なのです。仮に「数字を信じない」と言っても、数字を信じて良い成績が出たなら、信じないわけにはいかなくなります。 結果は、彼らの起用を左右しますし、ひい