犯罪やいじめに巻き込まれるというケースが多発したことから問題視されるようになった未成年の携帯電話によるインターネット利用。かつては「携帯電話を持たせてはいけない」など過剰な規制を訴える声が少なからず見られた。しかし、“ソーシャル”と“スマートフォン”の広まりによって状況は大きく変わりつつある。スマートフォン向けにフィルタリングサービスを提供するシマンテックの例などを見ていこう。 未成年の利用規制が急速に進んだ携帯電話のインターネット 未成年の携帯電話によるインターネットの利用が大きな問題として取り上げられるようになったのは、2007年のこと。この年の12月に、総務省が未成年の携帯電話利用者に対し、親権者の要請がない限りフィルタリングを自動適用する方針を発表したからだ。さらに翌年6月には通称「青少年ネット規制法」が可決され、それまで大きな制限のなかった携帯電話による未成年のインターネット利用