ウクライナのフョードロフ副首相兼デジタル転換相は19日、通信アプリ「テレグラム」に、同国のIT部隊がウクライナ侵攻に加わっているとされるロシアの民間軍事会社「ワグネル」のサイトのハッキングに成功し、「雇い兵の個人情報を全て手に入れた」と投稿した。今回の侵攻を巡ってはロシアとウクライナ双方のサイバー領域での攻防も激しくなっている。 フョードロフ氏は投稿の中で、「死刑執行者や殺人者、強姦(ごうかん)者は全て厳罰に処す」として、戦争犯罪に関与した雇い兵の追及を進めるとした。ワグネルは2014年ごろに創設された。ロシアは今回、ワグネルの侵攻への参加を公式には認めていないが、雇い兵1000人以上がウクライナ東部に展開し、戦闘で重要な役割を担ったとの情報もある。