サッカーくじ(toto)の人気が急上昇して自治体やスポーツ団体向けのスポーツ振興助成金が潤沢になり、財政難の自治体から申請が相次いでいる。今年度の助成財源は3年前の165倍の160億円。運営する文部科学省所管の独立行政法人・日本スポーツ振興センター(東京)は開催中のワールドカップとの相乗効果にも期待を寄せる。 「厳しい財政の中、税金を節約できて大変ありがたい」 徳島市の担当者は声を弾ませる。市立体育館の雨漏りがひどく、今年度に改修しようとしたところ、総工費の7割近い約3800万円の助成が決まったのだ。 totoは収益の3分の2がスポーツ振興事業助成金となり、自治体向けには今年度、80億円が充てられる。 1件あたりの助成額が高額なのが「スポーツ競技施設の大規模改修」。上限1億円で、今年度はこれまでに東京都や名古屋、徳島市など15自治体に計9億4600万円分の助成が決まった。他にもグラ