新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、広域渋谷圏に本社を構えるIT企業で在宅勤務体制に切り替える動きが続いている。 IT大手のGMOインターネット(渋谷区桜丘町)は、1月中旬に国内でも初の感染者が確認され、春節で中国から多くの観光客が来日する中、同27日からグループ企業のうち都心部の渋谷・大阪・福岡の拠点を在宅勤務に移行。感染拡大を踏まえ、当初2週間をめどにしていた在宅勤務の延長を決め、長期化に備え在宅勤務体制を継続しながら、やむを得ず出社が必要なケースでも対策を強化。従業員には自転車や徒歩での出勤など混雑回避ルートの選択や防護マスク「N95」の配布・着用などの対策を講じ、来客時の検温体制(サーモグラフィー)、エレベーターなどの消毒などでも感染予防に努める。 新型コロナウイルスによる感染者が全国に広がりを見せ、感染源を追えない「市中感染」食い止めが大きな課題となる中、2