イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとして、冒瀆(ぼうとく)罪により下級審で死刑判決を受けていたパキスタン人女性キリスト教徒、アーシア・ビビさん(47)に対し、同国の最高裁は31日、無罪を言い渡した。ビビさんの裁判をめぐっては同国内で世論が二分し、国際的にも冒瀆罪に対してや、8年以上収監されているビビさんへの人道的観点から非難の声が上がっていた。 ビビさんは2009年、同じ農場で働いていたイスラム教徒の女性たちから、キリスト教徒であることを理由に、ビビさんの使った器は「汚れている」と言われ、その器で水を飲むことを拒否される嫌がらせを受けた。それに対してビビさんは、「私は私の宗教と、人類の罪のために十字架で死んだイエス・キリストを信じます。あなたがたの預言者ムハンマドは人類を救うために何をしたのですか」と応じたという。しかしこの発言がムハンマドを侮辱するものだとし、ビビさんは逮捕され、翌1