「臨床も研究も、向かう先は同じ」 脳外科から基礎研究に転身した大須賀覚氏が語る、アメリカでの新薬開発 大須賀 覚 氏(がん研究者/アラバマ大学バーミンハム校 助教授) 2020.04.21 「ほとんどのがんの基礎研究者は、新薬を一生で一つも作れない」――。自身が携わる研究の道を、大須賀覚氏はそのように語る。 かつては日本で脳神経外科医として、脳腫瘍患者の手術・治療に従事していた大須賀氏だが、その後、基礎研究者に転身。現在はアメリカのアラバマ大学バーミンハム校(UAB)医学部脳神経外科助教授として、脳腫瘍の新規薬剤の研究開発に従事している。 2018年からは研究者の立場から、がん治療に関する情報の発信もしており、4月2日には共著『世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった最高のがん治療』(ダイヤモンド社)が出版された。 困難な研究の道に、なぜ、自分の一生をかけるのか。拠点をアメリカに移した理
イタリアでは新型コロナウイルスの感染者は1万7000人を超え、死者も1200人を突破した。続いて、スペインをはじめ、ほかの欧州各国でも感染が広がっている。なぜイタリアでは他の国よりも厳しい事態となったのか、そのことがイタリアや欧州の経済にどのような影響を及ぼすのか、欧州経済が専門の第一生命経済研究所・主席エコノミストの田中理さんに話を聞いた。 イタリアは新型コロナウイルスに感染しているかどうかの検査を、件数でみるとかなり行っている。それがよいか悪いかというのは慎重に判断する必要がある。 ただ、死者が多く出ている原因の一つに、検査をしたことで多くの人が病院に殺到し、医療現場に負荷がかかったことはあるようだ。院内感染も多い。 加えて、イタリア特有の社会事情もあるだろう。欧州委員会のアンケートに基づく資料によれば、イタリアでは家族や友人との交流は「毎日」という答えが他の国よりも多く、「毎週」も合
米ニューヨーク州で、医師の診察を待つ保険未加入者(2017年6月10日撮影、資料写真)。(c)Spencer Platt/Getty Images/AFP 【3月12日 AFP】米首都ワシントンでバーテンダーとして働くダンジェール・ウィリアムス(Danjale Williams)さん(22)は、多くの米国人同様、新型コロナウイルスによる感染症の拡大に不安を感じている。 しかし、ウィリアムスさんが感染よりも恐れているのは、感染した場合に発生する払えるとは思えないほど高額の医療費だ。 米国では2750万人近くが医療保険に加入していない。「医療費がものすごいので、病院へ行くのに二の足を踏むと思う」と言うウィリアムスさんもそうした一人だ。「病気になっても、健康を保つのに十分な貯金がない」 先月29日に同国初の死者が報告された米西部でも、新型コロナウイルスの拡大が始まっている。公衆衛生の専門家らは、
アメリカの病院で治療や診察を受けた経験がある人なら、日本とアメリカの医療費の違いに驚いたことがあると思います。日本では数千円程度で済むようなことでも、アメリカでは数千ドル(数十万円)請求されたりするのが当たり前だったりします。なので、病院に行くことを嫌がるアメリカ人は多いものです。 日本で緊急治療が必要となり病院を訪れたアメリカ人女性のエピソードがTwitterで話題となっています。 An American client of mine experienced a medical emergency while in Tokyo. I insisted we go to the hospital. However, she was in tears, screaming that she couldn’t afford it, and absolutely didn’t want to g
本リリース情報に写真はございません。(c)Digital PR Platform / PRAPJapan.Inc 緑谷が軽度から中等度のアルツハイマー病に対するOligomannateのNMPA承認を発表 AsiaNet 81425 (2179) 【上海2019年11月4日PR Newswire=共同通信JBN】 *軽度から中等度のアルツハイマー病の新しい経口治療薬Oligomannate *2003年以来、世界で唯一承認された新規AD治療薬 上海緑谷製薬(緑谷)(Shanghai Green Valley Pharmaceuticals、Green Valley)は4日、中国国家薬品監督管理局(NMPA)がOligomannate(GV-971)を「軽度から中等度のアルツハイマー病(AD)の治療および認知機能改善」用の新薬として承認したと発表した。 NMPAは2018年11月、Oligo
厚生労働省eJIM(イージム:「統合医療」情報発信サイト)は、民間療法をはじめとする相補(補完)・代替療法*と、どのように向き合い、利用したらよいのかどうかを考えるために、エビデンス(根拠)に基づいた情報を紹介しています。決して個人の責任で実施するさまざまな療法を制限するものではなく、また特定の療法を勧めるものでもありません。*相補(補完)・代替療法: 近代西洋医学と組み合わせられる各種療法 海外の情報 各種施術・ 療法 サプリメント・ ビタミン・ミネラル 各種疾患 (医療関係者向け) 各種施術・療法 (医療関係者向け) サプリメント・ビタミン・ ミネラル(医療関係者向け) ハーブ (医療関係者向け)
体が動かなくなる難病のパーキンソン病の患者にヒトのiPS細胞から作り出した細胞を脳に移植する臨床試験の手術を、京都大学のグループが世界で初めて実施したと発表しました。グループは今後、さらに6人の患者に実施して安全性や有効性を確かめたうえで、保険が適用される一般的な治療法にすることを目指す計画です。 京都大学医学部附属病院の高橋良輔教授と、京都大学iPS細胞研究所の高橋淳教授らのグループは、パーキンソン病の患者を対象にヒトのiPS細胞を使った臨床試験を計画していました。 グループは9日、会見を開き、先月、京大病院で、50代の男性患者の脳にiPS細胞から作り出した細胞およそ240万個を移植する手術を行ったことを公表しました。 現時点で経過は良好で、iPS細胞を使ったパーキンソン病の臨床試験は世界で初めてだということです。 グループは、今後、問題がなければこの患者にさらに240万個の細胞を移植す
最近よくニュースとなる、寝たきりや認知症の患者を支える家族の介護疲れによる自殺や殺人事件。「単に長生きする」だけでなく、より「健康に長生きする」ことが社会的に重要視されるようになってきました。 実際、「健康寿命」というキーワードでのGoogle検索回数の推移を過去10年で見てみると、下のグラフのように右肩上がりで増えています。より多くの人にとって「健康に長生きする」ことが注目度の高いテーマになってきていることがうかがえます。 この「健康寿命を延ばす」カギとなるのがリハビリテーション医療です。「リハビリテーション」と聞くと訓練というイメージが強いですが、元々は「再び(re) 適した(habilis) 状態になること」という意味のラテン語からきています。 近年では特に、健康寿命を延ばす観点から、また医療の効率化という医療政策上の観点から、リハビリテーション医療への期待が高まっています。加えて高
www.news24.jp 大口病院の事件は、僕の周りでもかなり話題になっているのですが、看護師さんたちはみんな「あれはさすがにありえない」と言っていました。長期療養病棟で高齢者と接していて、「どういう状態が、生きているってことだろうか……」「ここまでして、生き続けるのも大変だな……」と思うことはあっても、だからといって、積極的に殺す、というのは別の話です。 この事件がきっかけになったのか、いまの高齢者医療についての告発というか紹介のツイートが話題になっています。 twitter.com このエントリには、こんなブックマークコメントがつけられているのです。 b.hatena.ne.jp うーむ。 僕も医者になってはじめて高齢者の長期療養病棟にアルバイトで行ったときには、かなり衝撃を受けたんですよね。 ずっとベッドに寝たきりで、関節が固まってしまって、喋ることも意思表示をすることも難しく、鼻
【ニューヨーク時事】米国の大手製薬会社が「認知症薬」の研究開発から相次ぎ撤退している。 巨額の費用が掛かる一方、治療につながる十分な成果が得られず、継続は困難と判断した。ただ、人口の高齢化に伴い患者の増加が予想される中、新薬開発への期待は高まるばかりだ。 「製品開発や科学的知見で最も強みのある領域に集中する」。ファイザーは1月、認知症患者の6割以上を占めるアルツハイマー病の治療薬などの研究開発を打ち切ると発表した。関連業務に就く約300人を削減。浮いた資金は他分野の研究開発に充てる。 メルクも2月、期待した効果が得られないとして、アルツハイマー病患者の脳に蓄積する異常なたんぱく質の生成を抑える薬の臨床試験を中止すると表明。同種の薬をめぐっては、先にイーライリリーも新薬の承認申請を断念したほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も今月、安全上の問題が確認されたとして臨床試験を打ち切った
5月12日は“国際護士節(国際看護師の日)”である。この日は、1854年に勃発したクリミア戦争に看護婦として従軍し、その目覚ましい働きから「クリミアの天使」と呼ばれ、後に英国の看護教育に貢献して、「近代看護教育の母」と呼ばれたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日であり、これにちなんでスイスのジュネーブに本部を置く国際看護師協会が1965年に「国際看護師の日」を制定した。 国際看護師の日を2日後に控えた5月10日、中国政府“国家衛生健康委員会”(以下「国家衛生委」)は記者会見を行った。それは、2008年1月に公布された『“護士条例(看護師条例)”』の実施10周年と中国が2008年5月に国際看護師の日を初めて実施してから10周年に当たることを記念して開催されたのだった。 この記者会見に出席した国家衛生委“医政医管局”副局長の“焦雅輝”(女性)は以下のように述べた。 【1】『看護師条例』の施行以
あさかわ・すみかず/1948年2月東京都中野区生まれ。東京都立西高校から慶應義塾大学経済学部に。1971年日本経済新聞社に入社。小売り・流通業、ファッション、家電、サービス産業などを担当。87年に月刊誌『日経トレンディ』を創刊、初代編集長を5年間勤める。93年流通経済部長、95年マルチメディア局編成部長などを経て、98年から編集委員。高齢者ケア、少子化、NPO活度などを担当。2011年2月に定年退社。同年6月に公益社団法人長寿社会文化協会常務理事に就任。66歳。 医療・介護 大転換 2017年5月に「地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法」が成立し、18年4月からは介護保険と医療保険のサービス内容が改定された。少子高齢化が急速に進む中で、日本の社会保障はどう大きく変革するのか。なかなかその全貌が見えてこない、医療・介護大転換の内容を丁寧に解説していく。 バックナン
「うんこを漏らすのは大変だ」 トリプル・ダブリュー・ジャパン中西敦士代表は『DFree』(ディーフリー)開発のきっかけを自身の体験をもとにそう語った。 DFreeは、おなかに貼るだけで便や尿が「10分後に出ます」という情報をスマートフォンに通知する排泄予知デバイスだ。4月24日からクラウドファンディングのREADYFORで予約販売を開始した。価格は2万4000円。2016年4月出荷予定。 超音波センサーで膀胱や前立腺、直腸をモニターし、膨らみや振る舞いから排泄を予知する仕組みだ。ニッセイ・キャピタルからの出資も決まり、世界中から問い合わせが殺到しているという。日本発の画期的製品、開発の苦労を中西代表に聞いた。 ●世界中の子供たちからコメントが届く ――開発したきっかけは。 うんこを漏らしたからだ。身をもって「うんこを漏らすのは大変だ」と感じた。 ――いつごろの話か。 2013年9月くらいだ
関連キーワード IBM(アイ・ビー・エム) | IT戦略 医療業界は“情報爆発”という問題を抱えている。医師や保険会社は患者1人1人に必要な処置を素早く決定するのが困難になっている。「病歴」「数年分のカルテ」「臨床的証拠」を考慮する必要があるが、このように膨大な量の情報を処理するのは人間にとって容易なことではない。しかし、米IBMが開発した人工知能コンピュータシステム「Watson」にとっては赤子の手をひねるように簡単だ。Watsonは、膨大な量のデータに対して自然言語で投げ掛けられた質問を処理して、ほんの数分で根拠に基づいた回答を計算する。 Watsonでは、100万冊の本に相当するデータを取捨選択し、情報を分析して、複雑な質問に対して正確な答えを出す。この一連の処理をたった数秒という時間でやってのける。保険会社の米WellPointは、それが医療業界にとって意味することをすぐに理解した
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