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芥川龍之介に関するmshkhのブックマーク (20)

  • 地獄の絵本でしつけ

    いろいろと思うところがあるのだが,うまくまとまらないし,またうまくまとめることにも抵抗があるので,例によって散漫ながら,メモのようなことを書いてみたい. 以下のような記事があった: えんま王、しつけの「劇薬」? 地獄絵に子ども釘付け http://book.asahi.com/booknews/update/2012062500006.html 悪いことをしたら、えんま王が地獄に落とすぞ! 思わず目を背けたくなる地獄の光景が生々しく描かれた絵「地獄」が、なぜか人気だ。やんちゃな子たちをしつけるのにもってこいの劇薬? えんま王もびっくりだ。(中略) 朗読会を開いたのは大阪市内の自営業、前田正治さん(70)。中学1年の孫に読ませると「真面目にせなあかん」と効果てきめん。「親や先生が見てなくてもえんま王が見ている。そんな心構えが今の子には必要だ」と思ったからだ。(中略) 「地獄」は1980年

  • 酒虫 (芥川龍之介)

    この季節はとにかく暑くて湿度が高く,一年を通じて最も嫌な時期である.外出すると,息をするのも苦しいような暑さと湿度のため耐えられないような気分になり,さらに,汗でシャツがじっとりとしてくると,それがまた不快さを増大させていく. こういった暑い日によく思い出す小説が芥川龍之介の「酒虫(しゅちゅう)」という短編小説であり,今回のエントリでは,それについて書いてみたい. この小説は,もともと,聊斎志異の中にあるエピソードに基づいているという.芥川の酒虫では,昔の中国の或る地方の素封家である,劉が主人公となっている.劉は,人並みはずれた酒豪でもあった.あるとき,この劉の元に,西域から来た一人の僧が訪れる.その僧は,劉がいくら酒を飲んでも酔わないのは,病のせいであるという.そして,その病は,劉の腹中に住んでいる,「酒虫」を取り除かないと治らないというのであった. 劉は,その僧に,酒虫を取り除くよう依

  • MENSURA ZOILI (芥川龍之介)

    POP*POPというブログを楽しみに読んでいるのだが,そのブログに以下のような記事があった: 芸術の価値を算出する?!MITの発明、『ART-O-METER』 ART-O-METER は,MITで発明されたガジェットで,芸術作品の評価をしてくれるという.ただ,その原理は簡単なもので,芸術作品の前で人々が立ち止まった時間を測定し,それが長いほどよい作品と判断するということだ.どこまで気なのか分からないが,大変興味深く感じた. そして,この記事を読んで,芥川龍之介のMENSURA ZOILI という短編小説を思い出した. この小説では,芥川は,ZOILIA (ゾイリア) という架空の国へ向かう船の上の人である.このとき,その船の乗客の一人が,芥川に,ゾイリアで発明された「価値測定器」について話を始めるのである. 「価値測定器というのはなんです」 「文字通り,価値を測定する器械です.もっとも主

  • 道祖問答 (芥川龍之介)

    ウェブリブログはいつの間にか,90日間記事を書かないと特別な広告を強制表示するようになったようだ.どうしてもこれを消したいので,久しぶりにエントリを書いてみたい. twitter で,以下のようなツイートを見かけた. テクノ法要想像以上だった…!✨ 地元でこんな素敵なことしてる人いるなんて😆 またお参りさせて頂きます🙏#テクノ法要 #照恩寺 pic.twitter.com/KnCASjEPA1 — こばん (@mugijuice12_51) May 3, 2017 これには賛否両論あるようだが,もはや日仏教は帯も相続もあるような宗教になっており,それを果たして仏教と称していいのかよく分からない.というわけで,上記のようなサイケな法要もありではないかとは思った.そして,なんとなく芥川龍之介の道祖問答という小品を思い出した. 道祖問答とは,以下のような作品である.天王寺の道命(どうみょ

  • 中谷治宇二郎と,人が生きているということ

    前回のエントリでは,中谷宇吉郎のことについて書いた.宇吉郎には,治宇二郎(じうじろう)という弟がいた.中谷宇吉郎は有名であろうが,その弟の治宇二郎については,ネットではおそらくほとんど触れられていないのではないかと思うので,今回のエントリでは,治宇二郎のことと,それにまつわる思いについて書いてみたい. 中谷治宇二郎とその人となりについては,兄宇吉郎の,「一人の無名作家」という短いエッセーをいつも思い出す. 昭和十年発行の岩波版「芥川竜之介全集」第八巻に「一人の無名作家」という短文がある. 七,八年前,北国の方の同人雑誌を送って来たことがあるが,その中の「平家物語」に主題をとった小説が,印象に残っている.「今はその青年の名も覚えておりませんが,その作品が非常によかったので,今でもそのテーマは覚えているのですが,その青年のことは,折々今でも思い出します.才を抱いて,埋もれてゆく人は,外にも沢山

  • ブログ開設10周年となぜブログを書くかということ

    ウェブリブログから年に一回の恒例のメールが送られてきましたので,恒例のエントリを書いてみたいと思います. 日付: 2015/06/18 8:03 件名: 祝ブログ開設10周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ブログを開設してから、もうすぐ10周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で10周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます! A Day in the Life http://dayinthelife.at.webry.info/ この10年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・ 394860 件 になります。 (以下略) なんと,このブログも,開設10周年となりました.10年! …感慨深いというよりも,呆然

  • 孤独地獄 (芥川龍之介)

    今日は別のエントリを書こうと思ったのだが,ちょっと気が変わったので. 某ブログのエントリで,「人生は楽しんだ者が勝ち」といった内容を読んだ.確かにその通りであろう.そのことについて反論するつもりはないが,こういったエントリを読むと,芥川龍之介の短編「孤独地獄」のことをときどき思い出す. 「孤独地獄」の主要な登場人物は,津藤と,禅寺の住職禅超の二人である.いずれも幕末の大変な通人で,特に禅超は,出家にもかかわらず酒色をほしいままにしてきたらしい.二人は,吉原の玉屋でひょんなきっかけで知り合ったのだった. ある日,津藤は,禅超の様子がおかしいことに気づく.そのこともあって二人はいつになくしんみりとした話をするのだが,その際禅超は以下のような話をするのである. 仏説によると,地獄にもさまざまあるが,およそまず,根地獄,近辺地獄,孤独地獄の三つに分かつことができるらしい.それも南瞻部洲下過五百踰

  • 2018年8月10日 / 涙の谷|mshkh_note

    メモ。 芥川龍之介や太宰治の小説には、詩篇の「涙の谷」という言葉が使われている。文語訳の詩篇第84篇6節は以下の通り: かれらは涙の谷をすぐれども其処をおほくの泉あるところとなす また前の雨はもろもろの恵をもて之をおほへり口語訳だと、以下のようになる: 彼らはバカの谷を通っても、そこを泉のある所とします。また前の雨は池をもってそこをおおいます。この、「バカの谷」という言葉は、一瞬誤植ではないか、と戸惑ってしまう。「涙の谷」という、いわば雅な言葉もない(なお、「涙の谷」は、「嘆きの谷」とする版もある)。 このあたりの事情については、以下のエントリなどが詳しいようだ:

    2018年8月10日 / 涙の谷|mshkh_note
  • 凍雲篩雪 - jun-jun1965の日記

    凍雲篩雪(77)ムーミンの謎 一、室生犀星の『青い猿』という中編小説がある。昭和六年に「都新聞」に連載され、単行になったが、戦後の犀星全集には入っていない。国会図書館デジタルで読める。芥川龍之介を描いたもののようだが、読んでいくと芥川が二人いるようなのだ。はじめに登場する松平隼太という詩人は、ハル子というがありながら、篠崎礼子という人の愛人がいて、これに悩まされている。これは秀しげ子だろう。ところがあとになると、秋川龍之という作家も出て来て、これが最後に自殺する。するとこちらも芥川なのだ。二瓶浩明の「『青い猿』論 室生犀星と芥川龍之介」(『室生犀星研究』二〇〇六)という論文があり、これ以外にこの作品を扱った論文は見つからないのだが、二瓶は、松平は犀星自身であり、「室生犀星は秀しげ子を、秋川=芥川ではなく、松平=犀星と関係のあった女として、デタラメの物語を作り上げようとしている。おそら

    凍雲篩雪 - jun-jun1965の日記
  • 文学少女のその後 - jun-jun1965の日記

    北村薫さんの「円紫さんとわたし」シリーズの新作が、『小説新潮』一月と四月号に載っており、一月号の「花火」を読んだ。「わたし」も私と同じくらい年をとり、89年に大学二年だったから、46歳くらいで中学生の子供がいる編集者になっている。担当作家が大きな文学賞の候補になり、その結果待ちに新潮社へ行くというところから始まる。授賞はならないのだが、これは北村さんが直木賞の結果を待った時の体験を元にしているのだろうが、新潮社ので候補になったのは2004年の『語り女たち』が最後である。 そこでヒロインは、復刻版新潮文庫を入手し、ピエール・ロティの『秋の日』を見つけて、これが題材となっている芥川龍之介の「舞踏会」の考察に入っていく。 「舞踏会」では私も思い出があって、初めて学会発表をした時、市川裕見子さんがこれについて発表していたのである。この時の情景は『中島敦殺人事件』に転用されている。 さてヒロイン

    文学少女のその後 - jun-jun1965の日記
    mshkh
    mshkh 2015/02/23
    芥川の舞踏会,いいですよね!
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  • 太宰治 ノートの余白に「芥川」連ねる NHKニュース

    「走れメロス」や「人間失格」などの作品で根強いファンを持つ作家の太宰治が、中学校と高校で使っていたノートなどが東京の文学館に寄贈されました。 ノートには似顔絵やメモ書きがあり、専門家は太宰が文学を志すまでの少年時代を知る貴重な資料だとしています。 寄贈されたのは、太宰治が中学校と高校で使っていたノートや日記など22点です。 太宰の兄で、衆議院議員だった津島文治さんからこれらを受け取った知人の遺族が、東京・目黒区の日近代文学館に寄贈しました。このうち、高校1年生のときに使っていたとみられるノートには、地学と思われる授業の内容のほかに、みずからが主宰した同人雑誌の表紙のデザイン画や似顔絵、それに目次の案が書かれています。また、太宰は、芥川龍之介に傾倒していたと言われていますが、ノートの余白に芥川の名前を書き連ねた落書きも見られます。 これらのノートは、これまで部分的には公開されていましたが、

  • http://book.asahi.com/ebook/master/2012091200018.html

  • 老獪な偽善者 - jun-jun1965の日記

    芥川龍之介の自殺後発表された『或る阿呆の一生』に、「『新生』の主人公ほど老獪な偽善者に出会ったことはなかった」とあった。これは島崎藤村の『新生』のことだとされている。藤村は、これについて書いており、この『新生』が私の『新生』のことだとすれば、としている。 つまり、ダンテの『新生』ではないかという疑問もあるわけだが、私は近ごろ考えて、ダンテのほうではないかと思うようになった。なぜなら当該文は、 しかしルッソオの懺悔録さえ英雄的な嘘に充ち満ちていた。殊に「新生」に至っては、――彼は「新生」の主人公ほど老獪な偽善者に出会ったことはなかった。が、フランソア・ヴィヨンだけは彼の心にしみ透った。彼は何篇かの詩の中に「美しい牡」を発見した。 である。ルソーとヴィヨンの間に藤村がはさまるだろうか。ダンテのほうがよほど自然である。しかも、『新生』は例の、ベアトリーチェへの恋を歌ったものだが、その時ベアトリー

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  • http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080718-OYT1T00029.htm

  • 孤独地獄 (芥川龍之介): A Day in the Life

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