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書評に関するmshkhのブックマーク (284)

  • キリマンジャロの雪 (ヘミングウェイ)

    翻訳調がどうも好きではないので,私はあまり外国文学を読まない.それでも何人かの外国人作家の作品についてはよく読んだ.ヘミングウェイはその一人である.ただ,今となってはその内容もあまり覚えてはおらず,長編以外で記憶に残っているのは,「インディアンの村」,「フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯」,そして今日エントリにする,「キリマンジャロの雪」くらいである. ヘミングウェイは,おそらくはほとんどの方が,少なくとも名前くらいは聞いたことのある作家だろう.ノーベル文学賞を受賞した,アメリカの代表的な作家であり,「老人と海」などは国語教科書にも採録されている.その作品は何度か映画化され,たとえば「誰が為に鐘は鳴る」のイングリッド・バーグマンは,奇跡のような美しさであった.

  • 山月記 (中島敦)

    屋やネットなどで,泣ける話の特集といったものを定期的に見かける.それなりに需要があるのだろう.そこで,私にとって泣ける話や小説はなんだろうかと考えているうちに,ある小説書評を書いてみたくなった.泣ける話とは趣旨がずれるのだけれども,私には,読む度にいつも一滴(ひとしずく)の大きな涙を感じる小説がある.それが,中島敦の山月記なのである. 山月記は高校の国語教科書などに採録され,多くの方が一度は読んだことがあるのではないだろうか.特に,冒頭の格調高い一文は,人口に膾炙している名文の一つとして数えられるだろう. 隴西(ろうさい)の李徴は博学才穎(さいえい),天宝の末年,若くして名を虎榜(こぼう)に連ね,ついで江南尉に補せられたが,性,狷介,自ら恃むところ頗(すこぶ)る厚く,賤吏に甘んずるを潔しとしなかった. 簡にして要を得た硬質な文体で,山月記は綴られる.だが,その物語は,このような格調高い

  • 夏目漱石先生の追憶 (寺田寅彦)

    このブログの左のカラムにある「アクセスの多い記事」というリンク集では,「こころ (夏目漱石)」という記事がいつもトップになる.この記事は当によく読まれ,10000近いユニークアクセス数がある.ブログには130弱の記事があるが,この記事一つでほぼ一割のユニークアクセス数を集めていることになる.繰り返し読まれている方もいらっしゃるはずで,有難いことだと感謝の念に堪えない思いがする. それにしても,これは,国民的作家としての夏目漱石の人気がいまだに高いことによるのだろう.日で最も敬愛される作家が漱石なのではないだろうか. このような敬愛される作家としての漱石,また,「こころ」における師弟の関係について考えるとき,私は,寺田寅彦の「夏目漱石先生の追憶」という文章をいつも思い出す.今回のエントリでは,それについて書いてみたい. 夏目鏡子(漱石夫人)による「漱石の思い出」を読むとまた違った漱石の

  • 「山崎正和オーラルヒストリー」書評(週刊朝日) - jun-jun1965の日記

    七十歳を過ぎたような学者の知り合いには、私はことあるごとに、自伝を書いてくださいと言うことにしている。学者の自伝は最近好きでだいぶ読んだが、何といっても学問的にも、時代の雰囲気を知る史料としても面白い。とはいえ、自伝であれ伝記であれ、「まんじゅう」はどうもかたわら痛い。つまりキレイゴトに満ちた、誰それ先生は偉かった式のものである。 山崎正和は、自分で書くのではなく、数人の信頼する後輩学者によるインタビュー形式で、自伝をものしたと言えるだろう。パッと見たところ、これもキレイゴトに見えるかもしれない。ところがどっこい、山崎はそんな人ではなかった。 十年くらい前に何回かに分けて採録され、内部ではすでに出ていたのが、やっと公刊されたらしいが、裏話が実に面白い。特に、山崎の論敵となった江藤淳が、大磯で開かれた吉田茂をめぐるシンポジウムに来た話はすごい。かねて加藤典洋が、この時の吉田茂批判以来、江

    「山崎正和オーラルヒストリー」書評(週刊朝日) - jun-jun1965の日記
    mshkh
    mshkh 2020/08/24
    面白そう。Kindleでは出てないみたい
  • [書評] ハーバード大学は「音楽」で人を育てる 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育(菅野恵理子): 極東ブログ

    リベラル・アーツ」とは何かというか、自分がたまたまそうした大学教育を受けてきたこともあり、その体験者の内側の思いを自著にも記したものだが、ひとつ、もどかしい思いも残った。リベラル・アーツと西洋音楽との関わりである。 この点については、cakesの連載で森有正や「のだめのカンタービレ」について扱ったおりにもいろいろ考えていた。簡単に言えば、「リベラル・アーツ」には音楽教育が不可欠なのではないか、ということだ。だが、さてそれをどう表現したものだろうか。それ以前にそれについてどう記したらよいのだろうか。 個人的なことだが加えて今年は、「ニーベルングの指環」に取り組む過程から、西洋における教養音楽の関係も一段自分なりの理解が深まり、西欧におけるリベラル・アーツの美しい姿が見えてくるように思えた。 その部分も簡単に言えば、教養・知性というのは、音楽を深く愛する、ということに関連している。 ただ、

    [書評] ハーバード大学は「音楽」で人を育てる 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育(菅野恵理子): 極東ブログ
    mshkh
    mshkh 2015/11/21
    リベラル・アーツに音楽教育が不可欠かどうかは正直よく分かりませんが,音楽と知性は本質的な関連がありそうな気はしますね.この場合の音楽は,素人ながらバッハって感じなんですけど.
  • [書評] イスラム国(著・アブドルバーリ・アトワーン、監修・中田考、翻訳・春日雄宇): 極東ブログ

    ではこの夏に翻訳されただが、原著の出版から遅れたわけでもない。扱っているのは表題通り「イスラム国」である。この表題が選ばれている理由も同書の初めに書かれている。全体として、比較的最近までの範囲で、イスラム国を知る上で重要となる基礎的な情報がバランスよくまとまっている好著である。 なにより、この種類のにありがちな、西側社会への偏向あるいはその裏側の憎悪といった情感的な色合いが引き寄せる文脈からはエレガントに脱していることは、沈着な書の文体からもわかるだろう。陰謀論的な記述もない。池上彰ならもっと手際よくまとめたかもしれないとも思えるかもしれないが、日人向けのわかりやすさから抜け落ちそうな微妙なディテールに含蓄深い陰影がある。 イスラム国をめぐる現状の混乱の、元凶とまではいえないが、大きな要因には、米国の中近東戦略と、フランスの中近東戦略がある。西側として見ると二国とも同一のように

    [書評] イスラム国(著・アブドルバーリ・アトワーン、監修・中田考、翻訳・春日雄宇): 極東ブログ
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
    mshkh
    mshkh 2015/09/09
    この連載ほんと面白い(interestingという意味で)です.更新が楽しみ…というのが,あんまりプレッシャーになりませんように
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
    mshkh
    mshkh 2015/08/15
    これはすごい.finalventさんのエントリでも畢生のものではないか.素晴らしいエントリ
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • はてなーの皆さんは書評ブログって読んでるの?

    はてなダイアリーで書評ブログ6年間やってます。 記事数は125なので、平均すると更新は一か月に一回程度ということになるんだけど、長く続けるために多忙なときは数か月間放置することもある。そのかわり暇なときに短期間に数記事UPすることもある。 実は、今まで1回もコメント貰ったことないんだ。ブクマされたことも皆無。 かろうじてはてなスターを数年前に1度だけ貰ったことがある。黄色いスター1個だけ。 この小説のここが好き!このキャラが格好良い!この展開は燃える!このセリフに萌え!こんな知識初めて知った!という感じに、作品の良かったところをできるだけ具体的にあげて真面目に書いてるつもりなのになぁ。

    はてなーの皆さんは書評ブログって読んでるの?
    mshkh
    mshkh 2015/05/11
    私と似たような状況なんで同情しちゃうけど,書評ブログなんてもともとレッドオーシャンな上にfinalventさんとか凄い書評を書く人もいるんで,PV・ブクマ・コメントは諦めて,自分が楽しければそれでいいと思うよー
  • 椹木『アウトサイダーアート入門』:いまさら何さわいでんの? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    アウトサイダー・アート入門 (幻冬舎新書) 作者:椹木 野衣幻冬舎Amazon まともなエスタブリッシュメントのオゲージュツカのアートに対して、キチガイや犯罪者が作ってしまった体制の外のアートがあるのだ、そういうのに注目してエスタブリッシュメントに対してそれをつきつけねばならない、という。 何騒いでんの、という感じ。 キチガイや犯罪者の作る作品があれこれもてはやされるって、昔からの話じゃないの? 耳切り落としたヤツとか、死刑囚で小説書いてほめられたやつとか、「狂気のナントカ」って昔から迫力ある芸術を誉める十八番の言い回しだし。 だから、アウトサイダー・アートなるものが存在し、そこに何か対立構造があって、という発想自体が今さらで古くさい。というか、世間的な評価はむしろ逆で、その「アウトサイダー・アート」的なものを昔から積極的にもてはやす風潮さえある。クスリやってましたとか、ゲイでしたとか、

    椹木『アウトサイダーアート入門』:いまさら何さわいでんの? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mshkh
    mshkh 2015/04/27
    「世間的な評価はむしろ逆で、その「アウトサイダー・アート」なるものを昔から積極的にもてはやす風潮さえある」「狂気とか病気とか、そういうのを特権化してありがたがるのはよくない」
  • [書評] トンデモ地方議員の問題(相川俊英): 極東ブログ

    ポリタスの特集企画『「統一地方選2015」私たちの選択』が始まった(参照)、と昨日思った。そして、私の主張も近く公開されると思う、と昨日この原稿を書き始めたものの、なんか虚脱して放置していて今朝を迎えたら、すでポリタスに上がっていた(参照)。なので、今回の統一地方選挙について、私の主張をここで繰り返すこともないかとも思った。 今回のポリタス特集の最初の記事は特集開始にふさわしく「「選んではいけないNG候補」の見分け方 5箇条」(参照)とあり、読み始めてから、あれ?と気がついた。『トンデモ地方議員の問題』(参照)を書かれた相川俊英氏の主張であった。 当然、同書に含まれる内容と同じ項目だが、ポリタス掲載のほうがやや詳しい。同書では「選ぶべき地方議員の四つのポイント」もあるが、基調はポリタス掲載に織り込まれているように受け取った。 その同書であるが、まず書籍として面白い。紹介にある「号泣会見、セ

    [書評] トンデモ地方議員の問題(相川俊英): 極東ブログ
    mshkh
    mshkh 2015/04/11
    地方は何をやるにしても地域社会ベタベタで,会計処理なんかもざるみたいなもんですからねえ.今まではそれで社会が回ってたかもしれないけど,今後は厳しいのでは.地方再生とかいうけど,絶望的な気もする
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

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    mshkh
    mshkh 2015/04/08
    「彼女を取り巻く称賛と怨嗟の世界に、そうしたすべてに、拮抗しうるのは丸山真男的な自由な世界である。それを体現した青年以外に生涯を共にできる男性がいるはずもなかった。その切迫が愛を意味する他はなかった」
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    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

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    mshkh
    mshkh 2015/04/08
    「近代ヨーロッパ文明の精華ともいうべき西洋クラシックの音楽に、文字どおり極東の島国日本に生まれた日本人が魅入られ献身する、ということの問題」
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
    mshkh
    mshkh 2015/03/31
    庄司薫も中村紘子も,世代が違うので読んでませんでしたね…
  • 次のAmazonレビューを確認してください: 日本戦後史論

    1.私は内田樹氏のはほとんど目を通している。物事を見る新しい視点をいくつも教えてもらったと思い、感謝している。 2.しかし、しだいに作りが雑になってきた。何人ものレビュアーが指摘してるとおり、彼が書いていることの多くは、直観的な洞察である。綿密な事実の調査はもちろん、たまたま自分の洞察の材料になった事例への言及さえ極めてすくない。特に日政治や経済に関する言説で、この傾向はしだいに強まっている。 3.新刊の書も、深層心理的な憶測も含めて、推測に推測を重ね、仮説に仮説を重ねて、脳内で織り上げられた物語である。たしかに興味を引く物語だし、ひょっとしたら正しい洞察なのかもしれないと思う。たとえば、昭和期軍部の壊滅的な惨状は、維新の賊軍組の無意識の復讐だという説を立てている。これは今まで誰からも聞いたことがない説だが、なるほどそうかもしれないと思った。しかし、内田氏は自分の洞察のブリリアント

    mshkh
    mshkh 2015/03/15
    ほんまこれ
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
    mshkh
    mshkh 2015/03/08
    「自分の味覚は、わが故郷とともに」
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
    mshkh
    mshkh 2015/03/08
    沖縄はけっこう行きましたが,雑炊は食べたことないですね…機会があれば是非食べてみたい