翻訳調がどうも好きではないので,私はあまり外国文学を読まない.それでも何人かの外国人作家の作品についてはよく読んだ.ヘミングウェイはその一人である.ただ,今となってはその内容もあまり覚えてはおらず,長編以外で記憶に残っているのは,「インディアンの村」,「フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯」,そして今日エントリにする,「キリマンジャロの雪」くらいである. ヘミングウェイは,おそらくはほとんどの方が,少なくとも名前くらいは聞いたことのある作家だろう.ノーベル文学賞を受賞した,アメリカの代表的な作家であり,「老人と海」などは国語教科書にも採録されている.その作品は何度か映画化され,たとえば「誰が為に鐘は鳴る」のイングリッド・バーグマンは,奇跡のような美しさであった.