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「止まらない本離れ」「街から本屋が消える」……。暗い話が目立つ出版業界だが、そんな“衰退論”を覆そうとする人々がいる。顧客が本に出合う場を変え、出合い方を変え、出合う意味までも根本から考え直す。そこには他業界にとっても価値がある、人口減時代に生き残るマーケティングのヒントがある。 2020年1月31日~2月1日の2日間、東京・二子玉川駅直結の商業ビルに挟まれた半屋外広場「二子玉川ライズ ガレリア」が、大勢の人でごった返した。建物の間を冷たい風が吹き抜ける中にもかかわらず、来場者は昼から夜まで途絶えない。目当てにしているのは、その場に集まった40店の「本屋」だ。 このイベント「二子玉川 本屋博」は、二子玉川の蔦屋家電を中心とする実行委員会が、独自の選書や販売の工夫で知られる全国の書店の協力を経て初めて実現したもの。出店者はブックオフコーポレーションが展開する「青山ブックセンター」のような有名
書籍をまったく読まない人の割合がここ数年で急増している。特に若者の比率上昇が顕著であることから、若者が本を読まなくなったことが市場縮小の原因と考える人も多い。だが、本当にそうだろうか。日本の経済状況を考えると、若者は本を読まなくなったのではなく、読みたくても読めない状況と考えた方が自然だ。(加谷 珪一:経済評論家) 電子書籍が拡大するも紙の衰退に追いつかない 国立青少年教育振興機構が、全国の20~60代の男女5000人を対象に行った調査によると、1カ月の間にまったく紙の本を読まなかった人は全年代合計で49.8%にのぼった。2013年に行われた同様の調査では28.1%だったので、紙の本を読まない人が大幅に増えたことが分かる。まったく本を読まない人の増加率は20代がもっとも大きかったので、一部のメディアでは「若者の本離れ」などと報じている。 一方で、タブレットやスマホを使って本を読む人は年々増
誰もが本を読んでいた私の学生時代 私の学生時代(1950年代)には、電車の中で若い人はほとんど本を読んでいました。小型で軽く、安い文庫本が中心でしたが、10人中8人は一駅先で降りる場合も、1ページでもという様子でした。 戦争中は自由に読める本が少なかったので、戦後はその穴を埋めるべく、私たちより10歳ほど上の方々も熱心に読んでいました。 私が戦後最初に買った本は『聖書』(新約の詩編付きと旧約)と『徒然草』、いずれも文庫本大のものでした。 当時出版された本は、今のように趣味・興味・娯楽中心というよりは、むしろ思想・宗教・文芸ものが売られていました。岩波文庫から出た西田幾多郎の『善の研究』がベストセラーになり、人々が列をなして買う様子が写真入りで報じられたのは、今ではうそのような話です。 敗戦後は米国から宣教師が、占領軍の支持の下どっと日本に入り、キリスト教信徒は増しました。 キリスト教関係の
本記事は、私が海外(アメリカ)で技術書 「実世界自然言語処理」"Real-World Natural Language Processing" (Manning Publications) をゼロから執筆、出版するまでを綴った日記です。本記事の執筆時点 (2018年12月) において、まだ書籍は未発表・執筆中ですので、進展がある毎に更新していく予定です。 なお、本書の入手・購入について、色々な方から問い合わせを受けるので。Manning Publication では、MEAP (Manning Early Access Program) といって、執筆中の書籍を未完成の段階で購入し、章が完成するごとに読みすすめられるという制度があります。本書も、最初の数章が完成した段階で MEAP で入手可能になります。現在のところ、2019年3月ごろを予定しています。 まずはじめに - 技術書を執筆・出
名古屋学院大学キリスト教センター 編 定価4,400円(本体4,000円+税) 名古屋学院建学の精神「敬神愛人」のルーツをたどる論考集。2024年5月20日刊行予定。
「なんじゃ、こりゃあ」 刑事ドラマの名作『太陽にほえろ!』のジーパン刑事こと、故松田優作ばりの叫び声を思わずあげてしまったのは、11月25日、出版卸業(取次)最大手の日本出版販売(日販)が2015年上半期中間決算(4~9月)を発表した日の夜だった。 筆者がその夜、目にしたのは、日販の「事業別損益内訳」という表で、そこには同社単体の上半期業績の数字が並べられていた。 ・売上高:2399億1800万円(前年比171億5200万円減) ・営業損益:3億300万円の赤字(同4億4800万円減) ・経常損益:1億3300万円の赤字(同4億6400万円減) なんと、日販の本業である「出版取次事業」が営業損益ベースで赤字になっていたのだ。しかも、本業が赤字になったのは、どうやら初めてというのだ。 2000年に京都の老舗書店・駸々堂書店の自己破産時に、創業以来初の最終赤字の決算(00年3月期)となったが、
えりすぐりの名著を復刊する「学術文庫」レーベルの新創刊が、老舗出版社で相次いでいる。普通の文庫本に比べてやや高額な値段設定で少部数だが、読書通をうならせるこだわりのラインアップが魅力だ。各社には、どんな狙いがあるのか。(磨井慎吾)◇ 中央公論新社は4月、文庫の新レーベル「中公文庫プレミアム」を創刊した。5月末時点で、キューバ危機時の米司法長官ロバート・ケネディの回顧録『13日間』や、昭和天皇の侍従長を長く務めた入江相政(すけまさ)の随筆『城の中』など5冊を刊行。いずれも1000円前後で、今後も月2~3冊をリリースする予定だ。 同社の石田汗太・文庫統括本部長によると、特に力を入れている分野は歴史もので、資料性の高い当事者の回顧録や日記などを重点的に出していきたいと話す。「単にそのまま復刊するのではなく、本の歴史的意味についての解説などプラスアルファを付ける。中公文庫には学術系の埋もれた過去作
出版のゴーストライターというものに誤解している人が多いようなので、ここで実状を少し書いてみます。 経営者本やタレント本など、プロの書き手ではないけれども「著名な人」が出している本のたぶん9割ぐらいは、ゴーストライターが代筆したものです。ここで「代筆」ということばを使ったのでわかるように、「著者」本人の考えていることや体験談を長時間のヒヤリングをもとに代わりに書いてあげるというのが、ゴーストライターの仕事です。これを「著者と言いながら実際には書いていないじゃないか。偽物だ!」と怒るのはたやすいのですが、しかしこのゴーストという仕組みは出版業界ではそれなりに意味のあるエコシステムとして発展してきました。それを説明しましょう。あらかじめ言っておくと、私はタレント本の世界はまったく知らないので、ここで語るのは経営者本などのビジネス書のゴースト事情です。 ゴーストライターの仕事をしているのは、たいて
By 世書 名付 Googleが本をスキャンしてオンライン上の検索サービスに利用しているのは著作権法違反であるとして、著作者連合が法的措置をとり長年裁判が行われてきましたが、このたび「スキャン行為は合法」という判決が下りました。 Google wins book-scanning case: judge finds “fair use,” cites many benefits — Tech News and Analysis http://gigaom.com/2013/11/14/google-wins-book-scanning-case-judge-finds-fair-use-cites-many-benefits/ ニューヨークの巡回裁判所のデニー・チン判事は、GoogleがAuthorsGuild(著作者連合)と8年にも渡って争ってきた著作権侵害訴訟で「Googleによるスキ
物書きのキャリアをスタートしてから、もう25年くらいになるだろうか。これまでに、書籍メディア、雑誌メディア、新聞メディアなど、たくさんの編集者のかたといっしょに仕事をしてきた。そんななか思うのは、編集者というのは、とてもきつい仕事だな、ということである。書き手、編集部の上司、営業部、読者、他メディアとの間にはさまって、さまざまな要求とそこに起きるトラブルとを解決しなければならない。ストレスの絶えない仕事だろうと思う。 でも、ぼくにとって、編集者が特別なのは、編集者こそ、世界でたった一人の書き手の味方であり、世界でたった一人の書き手のファンだ、ということ。全部が全部とはいわないが、編集者がぼくに仕事を頼んでくるとき、「この人にぼくはかいかぶられている」とはっきりと自覚することが多い。つまり、自分は無名だし、さしたる実力もない書き手だけど、この編集者だけは、何かの「未来」を見ていて、何かの「期
今の勤め先で、ときどき修学旅行などで会社見学に中学生・高校生が見えて、仕事の内容を説明することがある。そのときに使ったレジュメに加筆してまとめておきたいと思う。 この会社に入って5年近くになります。その間、ずっと辞書の編集を主な業務にしてきました。というわけで、辞書作りの現場について少しお話しさせていただきたいと思います。 辞書と一般の書籍の違い まず最初に、辞書と一般の書籍の違いについて、いくつか指摘しておきます。モノというか商品の性質の違いが、仕事の組み立て方の違いにかかわってきますので。辞書と一口に言ってもいろんな辞書がありますし、一般の書籍もいろんな種類がありますが、ここでは代表的な存在として辞書は『ウィズダム英和辞典』(第2版)を例にとることにします。高校生向けの学習英和辞典ですね。その中でも上級向けといわれる部類に入ります。一般書籍のほうはもっと種類も多いし、どれかで代表するこ
2006年度 年間オススメ書籍ランキング ノンフィクション部門 スポンサード リンク 新年度です。今年はエイプリルフール企画はお休みします。 その代り、本来は年初にやりたかったランキングです。 2006年にこのブログで紹介したノンフィクションの中から、これは本当によかったと思う本をランキングで10冊+1冊並べてみました。私が2006年中に読んだというのが基準なので、昔に発表された作品も一部含まれています。 参考: ・2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編 http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004849.html まず超1位です。 ・情報考学―WEB時代の羅針盤213冊 あ、いや、よろしくお願いいたします。 さて、本番です。 ■1位 フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで http://www
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