中国政府公認のプロテスタント教会を牧会していた宗永生(ソン・エイシェン)牧師(54)が、教会の5階から飛び降り、自殺していたことが分かった。残された遺書には「身体的にも精神的にも疲れ果てた」などとつづられていた。 中国の迫害情報サイト「ビター・ウィンター」(日本語版)によると、宋牧師は7月17日、河北省商丘市にある公認教会「聖同心教会堂」の5階から飛び降りて自殺した。宗牧師は、同市建設路にある同教会堂と、同市曹荘村にある双愛堂の2つの教会を担任していた。聖同心教会堂は2012年、千万人民元(約1億5千万円)余りを投じて建設されたが、政府は正式な許可を出し渋り続け、宋牧師は多くの心労を抱えていたという。 さらに昨年8月には、政府は聖同心教会堂から十字架を強制撤去し、その1週間後には「許可を受けていない」として教会自体を閉鎖。また、双愛堂もその4カ月後に老朽化を理由に閉鎖を命じていた。 宗牧師