タグ

寺田寅彦に関するmshkhのブックマーク (12)

  • 中谷宇吉郎と寺田寅彦

    中谷宇吉郎(なかや うきちろう)は,昭和初期の物理学者で,雪の結晶や人工雪の研究で知られている.また,随筆家としても知られ,多くのすばらしい随筆を残している.現在として入手しやすいのは,「雪」「中谷宇吉郎随筆集」(いずれも岩波文庫)くらいだろうか.いずれも名著であり,このブログで紹介したいと考えていたのだが,それらについてはネットでもいろいろな書評などがあるようなので,まずはこのブログらしく(?),「寺田先生の追憶」という作品を手がかりに,中谷宇吉郎と寺田寅彦のことを書いてみたい. 中谷宇吉郎は,当時の東京帝国大学理学部物理学科で,寺田寅彦に師事して実験物理学の研究に携わった.それから,中谷は生涯寺田寅彦を敬愛していく.もともと,寺田研究室に入る前から吉村冬彦(寅彦の筆名)の作品を愛読し,寅彦宅にも度々訪れていたというので,よほど馬が合うところがあったのだろう.こういった点は,漱石の「こ

  • 線香の火を消さなかった人

    ブログもめでたく(?)10周年の区切りを迎えた(参照: 「ブログ開設10周年となぜブログを書くかということ」).以前から,更新頻度が少ないことが気になっていたので,今後はちょっとしたことでもエントリを書くようにしたい. 最近,国立大学の人文系学部廃止の方向性が文科省によって提示されている.たとえば,以下のような記事である. 教員養成系など学部廃止を要請 文科相、国立大に :日経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08HCT_Y5A600C1CR8000/ 下村博文文部科学相は8日、全国の国立大学法人に対し、第3期中期目標・中期計画(2016~21年度)の策定にあたって教員養成系や人文社会科学系の学部・大学院の廃止や転換に取り組むことなどを求める通知を出した。(以下略) これについては,大学教員を始めとしてネットでも非難轟々といった趣である

  • 夏目漱石先生の追憶 (寺田寅彦)

    このブログの左のカラムにある「アクセスの多い記事」というリンク集では,「こころ (夏目漱石)」という記事がいつもトップになる.この記事は当によく読まれ,10000近いユニークアクセス数がある.ブログには130弱の記事があるが,この記事一つでほぼ一割のユニークアクセス数を集めていることになる.繰り返し読まれている方もいらっしゃるはずで,有難いことだと感謝の念に堪えない思いがする. それにしても,これは,国民的作家としての夏目漱石の人気がいまだに高いことによるのだろう.日で最も敬愛される作家が漱石なのではないだろうか. このような敬愛される作家としての漱石,また,「こころ」における師弟の関係について考えるとき,私は,寺田寅彦の「夏目漱石先生の追憶」という文章をいつも思い出す.今回のエントリでは,それについて書いてみたい. 夏目鏡子(漱石夫人)による「漱石の思い出」を読むとまた違った漱石の

  • ウェブリブログ:サービスは終了しました。

    「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧

  • 「猫舌男爵」、中谷治宇二郎… - 黌門客

    一年に大体一冊ずつ出ていた、ミステリー文学資料館編『古書ミステリー倶楽部』シリーズ(光文社文庫)も、とうとう今月出た第三弾で終るらしい*1。最後の三冊めにも、宮部みゆき「のっぽのドロレス」や長谷川卓也「一銭てんぷら」、小沼丹の随筆など、珍しいものが入っている。乱歩の「D坂」も入っているが、なんと「草稿版」である。 一冊めには、清張の「二冊の同じ」が入ったので、以前ここで紹介した。 二冊めに収録されて、とりわけ嬉しかったのは、皆川博子「舌男爵」である。千街晶之、日下三蔵など実在の人物による、虚構(つくりごと)の往復書簡(またはメール)を挟みながら、「ヤマダ・フタロ」(山田風太郎であることは容易に予想できるだろう)に「眷恋(けんれん)する」*2ヤン・ジェロムスキ(おそらくは架空の人物)の孤軍奮闘、いな独り相撲を軸に話が展開する。ジェロムスキが作中で、ポーランド語訳に取り組んだのが「ハリガヴ

    「猫舌男爵」、中谷治宇二郎… - 黌門客
    mshkh
    mshkh 2015/05/19
    宇吉郎に比べれば治宇二郎は言及されることは少ないですが,この人は興味深いですよね.ちなみに,治宇二郎は岡潔先生の親友でもあります(春宵十話参照)
  • 夏目漱石とニコン:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    寒月君のガラス玉作り『ひとり鍋は実に良い』という記事を書いているうち、写真があまりに汚いのと、鍋の歴史が気になってしまった。そんなわけでデジカメの機種と鍋の歴史を同時に調べていると、どういう経緯かは忘れてしまったけど、夏目漱石が『吾輩はである』でニコンについて薄っすらと言及していることに気付いてしまった。 先に書いておくと漱石研究というのは盛んで、漱石について発見されていないことはないと言われるくらいだ。だからこれも私が知らないだけで、実は有名な話なのかもしれないが、面白かったので記事にしておくことにした。 『吾輩はである』は漱石の初期作品で、の目を通して人間社会が描かれる。登場人物の行動はかなり誇張して描かれているが、実在の人物がモデルになっている場合もある。 そんな『吾輩はである』に、水島寒月という理学士が登場する。寒月君のモデルは寺田寅彦とされていて、物語中で彼はこんな行動を

    夏目漱石とニコン:山下泰平のブロマガ - ブロマガ
  • ウェブリブログ:サービスは終了しました。

    「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧

  • ウェブリブログ:サービスは終了しました。

    「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧

    ウェブリブログ:サービスは終了しました。
  • ウェブリブログ:サービスは終了しました。

    「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧

  • どこに原発を作るべきか:寺田寅彦の洞察より - Imagine with 加藤和彦

    寺田寅彦は随筆家として有名であるが、業は物理学者、地球科学者である。 寺田は、1934(昭和9)年11月に「天災と国防」なる文書を書いていて、青空文庫でフリーで読める。 文章ページ ダウンロードページ 深い洞察に満ちていて、大変に興味深い。この中で今回の原発事故にも関係すると思われる記述を見つけた。その箇所を文章の最後に引用する。 手短に言うと、人が棲み着かなかった場所は、長い歴史の中で先達が、棲まない方がよいと経験的に知っていた場所ではないかという洞察だ。「無視して官僚的政治的経済的な立場から」建造物を建てると、自然災害を受けやすいというのである。 今回の原発事故に当てはめて考えてみよう。原発は通常、人があまり住んでいない場所に作る。もしかたら全く住んでいない場所かもしれない。しかしそこは、日という世界的に見ても珍しいほど自然災害が多く、かつ、長い歴史をもつ国においては、「危険」な

    どこに原発を作るべきか:寺田寅彦の洞察より - Imagine with 加藤和彦
  • 天災は忘れたころに - 黌門客

    阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)が起きたとき、わたしは中学一年生だった。地震直前の、地鳴りのような恐ろしい音で目が覚めた。直接的な被害は、幸いなことに殆どなかったが、震度6の地震を体験したのはもちろん初めてのことだったし、その後はしばらくガスなどのライフラインが断たれて苦労した。 阪急伊丹駅は、自宅からさほど離れたところにあるわけではないが、二階・三階部分が完全に崩壊した。テレビでその状況を見て絶句した。知人のなかには家が全壊したり半壊したりした人もあったし、顔見知りではなかったが亡くなった上級生もいた。 とりあえずは無事でいることのありがたさを、このときほど痛感したことはない。 今回の東北地方太平洋沖地震では、地震の規模(M9.0)はさることながら、大津波が引き起こされ、そのことによって多数の犠牲者や行方不明者が出ている。福島原発の事故も心配だ。 千葉の親戚は無事というが、未だに避難を

    天災は忘れたころに - 黌門客
    mshkh
    mshkh 2011/03/14
    「「天災は忘れたころにやってくる」は寺田寅彦の言葉だといわれるが,実際はきわめて怪しい」
  • ウェブリブログ:サービスは終了しました。

    「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧

  • 1